『人生を変える幸せの気づき』を読んで、改めて考えさせられたのが「自分にとって本当の幸せとは何だろう」ということでした。幸せになりたいと思いながら、いつの間にかその幸せを未来へ先送りしてしまうことがあります。
もっと仕事がうまくいったら、もっとお金があったら、目標を達成できたら。そんな条件を満たした先に幸せがあると思いがちですが、本書を読むと、すでに身近にあるものへ目を向けたくなります。
消防現場での経験を通して語られる言葉には、普段の生活では忘れがちな大切なことを思い出させる力がありました。
『人生を変える幸せの気づき』が問いかける幸せ
特に心に残ったのは、幸せを他人から見える条件だけで判断することはできないという一節です。
外から見てどれほど優秀な人でも、どれほどお金持ちでも、その人が幸せかどうかはわかりません。他人からは想像もつかないことで悩み、自ら命を絶つ人もいました。 最終的には、幸せかどうかは自分自身が決めるしかないのだと思いました。
引用:『人生を変える幸せの気づき: 消防現場32年間で学んだ本当の幸せとは』石川達之著
「幸せそうに見える」と「本人が幸せを感じている」は、まったく同じではありません。
つい他人と自分を比べてしまいますが、比較によって自分の幸せを測ろうとすると、いつまでたっても満足できないのかもしれません。自分が何を幸せだと感じるのか。その答えを自分自身で見つけることが大切なのだと感じました。
幸せを「いつか」へ先送りしない
『人生を変える幸せの気づき』の中でも、とりわけ考えさせられたのが「今」の幸せについての言葉でした。
今、幸せに気づかなければ、自分は死ぬまで幸せを知らないまま死んでいくのだ ということでした。 「いつかは幸せになるんだ」と、いつだって幸せを先送りして日々を生きてきたのではないか。「こうなったら幸せだ」という具体的なビジョンもなく、とにかく今の環境にいる限り、自分は決して幸せなんかじゃないという妄想にとりつかれていたのではないか。そんなふうに思うようになりました。
引用:『人生を変える幸せの気づき: 消防現場32年間で学んだ本当の幸せとは』石川達之著
これは自分にも思い当たるところがあります。「これさえ実現すれば」と未来に期待しているうちに、今日という一日の中にある幸せを見落としてしまう。
もちろん、夢や目標を持つことを否定する話ではありません。むしろ本書を読んで感じたのは、現在の幸せと未来への挑戦は両立できるということです。
夢や目標は、人間を成長させてくれるきっかけになります。困難を乗り越えるための大きな力になります。夢や目標に挑戦しつづけることで、人生が豊かなものになります。 しかし、その根底に「自分はすでに幸せなんだ」という気づきがあって、その上に夢を描き、目標を立ててから挑戦していかない限り、「挫折」することは「不幸」になってしまいます。 逆に言えば、幸せだという気づきがあれば、「挫折」は「不幸」ではなく、「成長」のための糧となってくれます。
引用:『人生を変える幸せの気づき: 消防現場32年間で学んだ本当の幸せとは』石川達之著
「幸せになるために目標を達成する」のではなく、「すでにある幸せに気づいたうえで目標へ向かう」。この順番の違いは、とても大きいと感じました。
目標を達成できなかったら人生まで失敗になるのではなく、挑戦そのものを人生の一部として受け止めやすくなる。何かを追いかけ続けて疲れているときほど、思い出したい考え方です。
『人生を変える幸せの気づき』から考えた家族との時間
本書を読んでいると、幸せは大きな成功だけではなく、身近な人との関係にもあるのだと気づかされます。
人は、存在していることだけで、誰かに大きな幸福を与えているのだということがわかると、生きているだけで意味があるのだということに気づきます。 それからは、もっと家族との時間を大切に過ごしたいと、痛切に思うようになりました。
引用:『人生を変える幸せの気づき: 消防現場32年間で学んだ本当の幸せとは』石川達之著
家族がいること、一緒に時間を過ごせること。それは日常になればなるほど、ありがたさを意識しにくくなります。
けれど、当たり前に存在してくれている人そのものが、自分に幸福を与えてくれている。そう考えると、何気なく過ごしている時間の見え方も少し変わってきます。
「ありがとう」を言葉にして伝える
読んだあとに実践しやすいと感じたのが、感謝を心の中だけで終わらせず、言葉にすることです。
日頃からもっと妻の言葉に耳を傾け、心が弱りそうなときにはしっかりと寄り添い、「ありがとう」もたくさん口にすべきだったということです。単に反省だけではなく、これからの日々も、それを忘れずに生活しようと思っています。
引用:『人生を変える幸せの気づき: 消防現場32年間で学んだ本当の幸せとは』石川達之著
大切に思っていることと、それを相手へ伝えることは別です。「わざわざ言わなくても伝わっているだろう」と考えず、ありがとうを口にする。それなら今日からでも始められます。
幸せについて考えるというと、壮大な答えを探したくなります。しかし実際には、身近な人の話を聞いたり、感謝を伝えたり、一緒にいられる時間を大切にしたりするところから始められるのだと思いました。
まとめ
『人生を変える幸せの気づき』を読んで感じたのは、幸せは遠くにあるゴールだけではなく、今の生活の中から見つけていくものでもあるということです。
未来の夢や目標を持ちながら、現在の幸せにも目を向ける。家族や身近な人との時間を大切にし、「ありがとう」をきちんと言葉にする。どれも特別な準備をしなくても、日々の暮らしの中で意識できます。
「いつか幸せになりたい」と思っている人ほど、一度立ち止まって自分の周りを見渡すきっかけになる一冊です。読み終えたあとには、「自分は何を手に入れれば幸せなのか」だけではなく、「すでに自分のそばにある幸せは何だろう」と考えたくなりました。
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