お金を減らすと増える? 森博嗣が語る「豊かさ」の真髄

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私たちがお金について考えるとき、真っ先に思い浮かぶのは「どうすれば増やせるか」ではないでしょうか。投資、節約、副業…お金を増やすための情報は世の中に溢れています。

しかし、もし「お金の減らし方」について語る人がいるとしたら、どうでしょう? しかも、その人がベストセラー作家として知られる森博嗣さんだとしたら?

今回は、森博嗣さんの著書『新版 お金の減らし方』から、私たちの常識を覆すような、お金とのユニークな向き合い方をご紹介します。「欲しいものを買う。必要なものは買わない」という一見すると矛盾した哲学が、なぜか豊かさを生み出す秘密に迫ります。

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森博嗣流「お金の減らし方」の真意

森博嗣さんは、ご自身の著書の中で、お金を増やす方法ではなく、減らす方法について書かれた経緯を次のように語っています。

お金を増やす方法を書いてほしいと依頼されましたが、お金を増やした経験がないので、しかたなく、減らす方法を書きました。ただ、減らし方も、普通の人よりは知らない方だと思います。大事なことは、いつも書いていますが、『欲しいものを買う。必要なものは買わない』ということです。この本を書いたことで、またお金が増えてしまいました。

引用: 『新版 お金の減らし方』森 博嗣著

この一文に、森博嗣さんのお金に対する独特な視点が凝縮されています。「欲しいものを買う。必要なものは買わない」という原則は、一般的な節約術とは真逆を行く考え方です。しかし、この哲学こそが、森さんにとっての「豊かさ」を形作っているのかもしれません。そして、皮肉にも「減らす方法」を書いたことで、さらにお金が増えてしまったという結末は、私たちに深い示唆を与えてくれます。

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「欲しいもの」を優先する生き方

森博嗣さんは、この「欲しいものを買う、必要なものは買わない」というポリシィを日常生活で徹底されています。その具体的なエピソードは、私たちの固定観念を揺さぶるものです。

自動車は必要なものに属するけれど、五年まえにクラシックカーを買ってしまい、犬と一緒にドライブしている。僕以外には運転できない。雨や雪の日は乗らない。半年に一度、オイルを交換し、点検を受けている。奥様が乗っている車はツーシータだから、大きいものが運べない。家にある車はどれも小型で、家族と犬を全員乗せて出かけることができない。ラジコン飛行機を飛ばしにいく日にはレンタカーを借りている。森家はかように、「必要なものは買わず、好きなものを買う」とのポリシィに徹しているので、見かけ上、不便なことを楽しんでいるようだ。

引用: 『新版 お金の減らし方』森 博嗣著

クラシックカーは、実用性や利便性という点では決して「必要なもの」とは言えません。むしろ、維持費や手間がかかる「贅沢品」と捉えられがちです。しかし、森さんにとっては「欲しいもの」であり、それを手に入れることで得られる喜びや体験を優先しているのです。家族全員が乗れない車しか持たず、必要な時にはレンタカーを借りるという選択も、一見すると不便に見えますが、それは「好きなものを買う」という哲学に貫かれた結果です。この姿勢は、単なる物質的な豊かさではなく、精神的な満足や幸福を追求する生き方を示唆しています。

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天才作家の「お金との向き合い方」

今でこそベストセラー作家として名を馳せる森博嗣さんですが、研究者としてのキャリアを始めたばかりの頃は、決して裕福ではなかったそうです。その当時のご夫婦の方針も、「欲しいものを買う、必要なものは買わない」という考え方のルーツを物語っています。

今でこそベストセラー作家として有名な森博嗣さんだが、研究者としてのキャリアを始めた頃は、あまりお金がなかった。その時の森さん夫婦にはこんな方針があったと言う。「欲しいものはなんでも買えば良い、でも必要なものはできるだけ我慢をすること」。

引用: 『新版 お金の減らし方』森 博嗣著

お金がなかった時代から、この哲学を貫いてきたという事実は驚きです。そして、その独自の哲学が、現在の成功へと繋がっているのかもしれません。森博嗣さんの作家としての活動もまた、非常にユニークです。

本書は、森博嗣という天才によって書かれたものだ。バイト代わりに初めて書いた小説が出版され、今までに350冊以上の本を出してきた。印税収入は 20 億円以上になったと何でもないことのように書かれている。執筆に際しても取材などせず、頭の中にあるものだけで書いているという。執筆は一日一時間というが、筆が非常に速いことで知られている。

引用: 『新版 お金の減らし方』森 博嗣著

「バイト代わりに初めて書いた小説が出版され」「印税収入は20億円以上」「執筆は一日一時間」「取材せず頭の中にあるものだけで書く」――これらのエピソードは、森博嗣さんがいかに独自のスタイルで活動し、その結果として大きな成功を収めているかを物語っています。彼の成功は、単にお金を増やすための戦略ではなく、自分自身の「欲しい」という内なる欲求や、創造的な活動に忠実であることの証と言えるでしょう。

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まとめ

森博嗣さんの「お金の減らし方」は、単なる節約術や投資戦略とは一線を画す、人生哲学そのものです。それは、「自分にとって本当に価値のあるものは何か」を問い直し、その「欲しいもの」に惜しみなく時間やエネルギー、そしてお金を投じることで、結果として精神的な豊かさや、さらには物質的な豊かさまでをも引き寄せる生き方ではないでしょうか。

「欲しいものを買う。必要なものは買わない」という森博嗣さんの言葉は、私たちにお金との新しい向き合い方を教えてくれます。あなたは今、本当に「欲しいもの」に囲まれて生きていますか? それとも、「必要なもの」にばかりお金を使い、本当に得たい喜びを後回しにしていませんか?

この記事を読んで、あなたのお金に対する価値観が少しでも変わるきっかけになれば幸いです。

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