『新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』を読むと、「働くとは何だろう」と改めて考えさせられます。仕事に慣れてくると、いつの間にか目の前の作業を終わらせることが目的になってしまうことがあります。
しかし、本当に大切なのは、その仕事の先にいる人ではないでしょうか。本書から伝わってきたのは、仕事への真剣さや責任感は、肩書きではなく「誰のために働くのか」を意識することから生まれるということでした。
仕事への向き合い方に迷っている人や、毎日の仕事が単なる作業になっていると感じる人にとって、自分の働き方を見つめ直すきっかけになる一冊だと思います。
『新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』が教える働く意味
特に心に残ったのが、働くことについて書かれた次の一節です。
ディズニーランドでは「ゲスト」でしたが、どんな仕事にも「大切にしなければならないもの」があるはずです。その「大切なもの」を本当に大切に思うこと、それが「働く」っていうことなんだ、と教えてくれたのです。
引用:『新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』香取貴信著
これはディズニーランドだけに当てはまる話ではないと思いました。
仕事によって大切にする相手やものは違います。それでも、「自分は何を大切にするために働いているのか」と考えることは、どんな仕事にも通じるのではないでしょうか。
忙しくなると、どうしても「今日の仕事を終わらせる」「ミスをしない」といったことに意識が向きます。そんなときこそ、自分の仕事の先に何があるのかを思い出したいと感じました。
アルバイトでも社員でも仕事への責任は変わらない
『新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』では、アルバイトと仕事に対する考え方についても印象的な言葉が出てきます。
最初は「アルバイト=適当」と考えていた私ですが、そこに「ゲスト」が存在することで、「アルバイト」であっても「仕事」だし、「仕事」であれ
ば真剣さと責任を持って「ゲスト」に接しなければならない、そこには「アルバイト」も「社員」も関係ない……ということが感じられたのだと思います。
引用:『新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』香取貴信著
「アルバイトだから」「新人だから」と、自分の立場を理由に仕事への責任を小さく考えてしまうことはあるかもしれません。
けれど、その仕事を受け取る側からすれば、社員かアルバイトかは関係ありません。目の前の相手にとっては、その瞬間に接している人が、その仕事や場所そのものを代表する存在になります。
立場ではなく、自分の仕事が誰に届くのかを考える。その視点を持つだけでも、仕事への向き合い方はかなり変わりそうです。
『新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』から考える本当のサービス
サービスというと、特別な気遣いや驚くような対応を思い浮かべがちです。しかし、本書に書かれている考え方はもっとシンプルでした。
私たちができる「サービス」とはなんでしょう。ゲストの期待を超えるサービス、「本当のサービス」を提供するには、どうしたらいいのでしょう。 どんな人にでもできて、だけどとても大切な最低条件――それは、「いつ
でも絶対に手を抜かないこと」「いま目の前にいるゲストに全力で接すること」です。
引用:『新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』香取貴信著
「手を抜かない」「目の前の人に全力で接する」。言葉にすると当たり前のようですが、それを毎回続けるのは簡単ではありません。
仕事に慣れたとき、忙しいとき、疲れているとき。そんなときにも目の前の相手を大切にできるかどうかが、サービスの質を左右するのだと思います。
特別なテクニックを探す前に、まず目の前の一人にきちんと向き合う。この考え方なら、接客業だけでなく、人と関わるさまざまな仕事に応用できそうです。
良い仕事は働く人を大切にすることから始まる
もうひとつ、読み返したくなる一文がありました。
自分の働く場所が自分のことを大切にしてくれる。 その想いが届いたとき、自分もがんばろうとするんですね。
引用:『新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』香取貴信著
仕事では、お客さまや成果を大切にすることばかりに目が向きがちです。しかし、そこで働く人が大切にされていると感じられることも、同じくらい重要なのだと思いました。
大切にされた経験があるからこそ、自分も誰かを大切にしたくなる。仕事への意欲は、命令やルールだけで生まれるものではなく、こうした人と人との関係から生まれる部分もあるのでしょう。
部下や後輩がいる人はもちろん、チームで働いている人にも考えさせられる言葉です。
まとめ
『新版 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』から感じたのは、良い仕事をするために必要なのは、難しいテクニックだけではないということです。
自分の仕事で大切にすべきものを考えること。立場に関係なく責任を持つこと。目の前の相手に手を抜かず接すること。そして、一緒に働く人を大切にすること。
どれもシンプルですが、仕事に慣れるほど忘れてしまいやすいことでもあります。
「最近、仕事がただの作業になっているかもしれない」と感じたときに読むと、働く意味や、自分の仕事が誰につながっているのかをもう一度考えるきっかけになる一冊です。
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