『釈迦の教えは「感謝」だった』要約|悩み・苦しみを減らすために大切な「受け容れる」という生き方

Book

毎日生活していると、仕事、人間関係、お金、健康など、さまざまな悩みに直面します。しかし、その悩みの正体を2500年以上前に見抜いていた人物がいました。それが釈迦です。

小林正観氏の『釈迦の教えは「感謝」だった』では、釈迦の教えを現代人にも分かりやすく解説し、「苦しみをなくす方法」と「本当の幸せ」について語られています。

本記事では、本書で印象に残った内容を紹介しながら、私たちの日常にも活かせる考え方をまとめます。


スポンサーリンク

他人の問題には深入りしない

釈迦は相談に来た人には親身に向き合いましたが、他人の問題になると態度が変わったといいます。

「時を同じくして、お釈迦さまが二千五百年前に、こんなことをやっていたという文献を読むことになりました。お釈迦さまは、その人本人のことを持ち込まれた場合は、懇切丁寧に、親身に相談に乗ってあげたそうですが、他人の問題を持ち込まれた時には、黙って目を閉じ、結跏趺坐して瞑想に入ってしまったそうです。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

他人を変えようとしても、難しく徒労に終わることばかり。

最終的に変われるのは本人だけです。

家族や職場の人間関係でも、「相手を変えよう」と考えるほど苦しみが増えてしまいます。まずは自分ができることに意識を向けることが大切なのでしょう。


スポンサーリンク

四苦八苦とは何か

人生には避けられない苦しみがある

仏教で有名な「四苦八苦」は、人生で誰もが経験する苦しみを表しています。

「四苦と八苦で十二苦あるわけではなくて、四苦にさらに四つの苦しみを加え、四苦と四苦で『八苦』、合計で八つの苦しみと書いて『八苦』と言います。『四苦八苦』の『四苦』は、生・老・病・死です。そして、五番目の悩み・苦しみは、愛別離苦。愛している人と別れなければいけない苦しみ。六番目、怨憎会苦。怨んで憎んでいる人と会わなければならない苦しみ。七番目、求不得苦。求めても得られない苦しみ。八番目、五蘊盛苦。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

これらは現代でも変わりません。

誰もが避けられない苦しみだからこそ、それとどう向き合うかが人生を左右します。


スポンサーリンク

苦しみの原因は「思いどおりにならないこと」

釈迦は苦しみの本質を非常にシンプルに表現しています。

「つまり、『苦』の本質は、『自分が思いどおりにしたいのに、それが叶わないこと』だと、釈迦は見抜いていました。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

仕事でも恋愛でも投資でも、「こうなるはず」という期待が強いほど、現実とのギャップに苦しみます。

思いどおりにしたい気持ちを少し手放すだけでも、心は軽くなるのかもしれません。


スポンサーリンク

人は喜ばれるために生きている

本書で特に印象的だった考え方です。

「人は、何のためにこの世に生命・肉体をもらったかというと、比べ合ったり競い合ったり、人より抜きん出るために、その生命・肉体をもらったのではなくて、人は一人で生きていると『ヒト』、人の間で生きていて『人間』なのです。喜ばれる存在になること、人間の間で、人の間で喜ばれる存在になること、そのためにこの世に生を受けました。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

SNSや競争社会では、他人との比較ばかりしてしまいがちです。

しかし本当に大切なのは、人より優れることではなく、誰かに喜ばれる存在になることなのだと気付かされます。


スポンサーリンク

吉田松陰の教育から学べること

「吉田松陰は塾生に対して、順位づけなどはまったくしませんでした。『君にはこういう特徴がある、こういう良さがある、こういう方向に向かったらどうか、こういうことを追求していったらどうか』ということを教えてはあげましたが、順位づけをして、『成績を上げろ』とか、『もっとたくさんのことを勉強しろ』とか、そういう教育をしたのではありません。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

比較ではなく、その人の個性を伸ばす教育。

これは子育てだけでなく、自分自身への向き合い方にも当てはまります。


スポンサーリンク

「思い」を手放すと人生は楽になる

「『思い』がなければ、人間は悩み・苦しみを持つ必要がなくなるのです。思いがなくなるということはイコール、受け容れるということにほかなりません。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

「こうあるべき」「こうなってほしい」という思いは、知らず知らずのうちに自分を苦しめます。

現実を受け容れることは諦めではなく、心を自由にする方法なのです。


スポンサーリンク

「今、目の前の人」を大切にする

「いま大事なのは、自分の目の前にいる人なのです。目の前にいるのが家族なら家族が大事。しかし家族だから大事なのではなく、いま目の前にいる人が、唯一絶対的にもっとも大事なのです。過去の人は今、目の前にいません。未来の人もいません。いま目の前にいる人が大事。これが『念を入れる』と言います。『念』です。大事なのは、『今』の『心』です。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

未来への不安や過去への後悔ではなく、「今」に集中すること。

マインドフルネスにも通じる考え方です。


スポンサーリンク

評価せず、淡々と受け容れる

「病気をしたら病気をしたでよし。死ぬようになったら死ぬようになってそれでよし。愛している人と別れなければいけない状況になったらそれもよし。それについて評価・評論をしない。感想をいちいち言わない。『ああ、そういうふうになりましたか』というふうに受け容れることが、自分にとっていちばん楽なのです。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

現実に抵抗し続けるほど苦しみは増えます。

受け容れることで、必要以上のストレスから解放されます。


スポンサーリンク

思いを減らせば苦しみも減る

「宇宙に、地球に、すべてを委ねている人、自分の思いや我儘をほとんど言わないで、静かに穏やかに淡々と暮らしている人ほど、悩み・苦しみは少ないのです。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

「『思い』を持たなければ楽になれるでしょう。『思い』を持てば持つほど、悩み・苦しみが増えるのですよ。『思い』を持たないで、今、目の前に自分を囲んでいる状況があれば、それを受け容れたらどうですか。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

何かを無理に変えようとするよりも、受け容れる姿勢が心を穏やかにしてくれます。


スポンサーリンク

人は喜ばれたときに幸せを感じる

「人間がほんとうに心の底から幸せを感じられるのは、喜ばれた時です。喜ばれると嬉しい。喜ばれる存在になること──実は、これが私たち人間に生命と肉体を与えられたことの意味でした。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

幸せは何かを手に入れることだけではありません。

誰かの役に立ち、感謝されることこそが、深い幸福感につながるのでしょう。


スポンサーリンク

最後にたどり着くのは「感謝」

「自分の思いどおりにならない現象を、自分の思うとおりに作り変えようとするのではなくて、それを淡々と受け容れること。それが結果的にいちばん楽で、自分にとって悩み・苦しみの少ない生き方なのだということです。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

「釈迦の教えの究極は、実は、感謝することだった。ありとあらゆることに感謝することが受け容れることであり、受け容れることの最高峰が感謝なのです。」
引用:『釈迦の教えは「感謝」だった: 悩み・苦しみをゼロにする方法』小林正観著

スポンサーリンク

まとめ

『釈迦の教えは「感謝」だった』は、苦しみをなくす方法を教える本というより、「苦しみとの付き合い方」を教えてくれる一冊でした。

印象に残ったポイントは次のとおりです。

  • 苦しみは「思いどおりにならないこと」から生まれる

  • 他人ではなく、自分の心を整えることが大切

  • 人生の目的は競争ではなく、喜ばれる存在になること

  • 「今、目の前の人」を大切にする

  • 受け容れることが苦しみを減らし、その先に感謝がある

現代社会は「もっと頑張れ」「もっと成功しろ」というメッセージにあふれています。

だからこそ、本書が伝える「受け容れる」「喜ばれる」「感謝する」という考え方は、忙しい毎日を送る私たちの心を穏やかにしてくれるはずです。

コメント