『自分の中に毒を持て<新装版>』は、「失敗したらどうしよう」「自分には才能がない」と考えて、なかなか一歩を踏み出せないときに読みたい一冊です。
印象に残るのは、成功する方法を教えるというよりも、「それでも自分はどう生きるのか」を容赦なく問いかけてくる言葉の数々です。うまくいく保証がなくても挑戦する。弱さや下手さを隠さない。そして、見物人ではなく自分自身が動く。その姿勢に背中を押されました。
この記事では、特に心に残った言葉を取り上げながら、失敗への向き合い方や、行動することの意味について考えていきます。
『自分の中に毒を持て<新装版>』が教える失敗との向き合い方
何かに挑戦しようとすると、どうしても結果が気になります。
成功できるのか。失敗して恥をかかないか。せっかく時間を使っても無駄になるのではないか。
そんな不安に対して、強く響いたのが次の一節でした。
たとえ、結果が思うようにいかなくたっていい。結果が悪くても、自分は筋を貫いたんだと思えば、これほど爽やかなことはない。 人生というのはそういうきびしさをもって生きるからこそ面白いんだ。
引用:『自分の中に毒を持て』岡本 太郎著
結果だけで人生を判断してしまうと、失敗は避けるべきものになります。
しかし、自分が納得できる生き方を貫いたかどうかを基準にすれば、結果が思い通りにならなかったとしても意味は残ります。
さらに、もう一つ強烈な言葉があります。
挑戦した上での不成功者と、挑戦を避けたままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。
引用:『自分の中に毒を持て』岡本 太郎著
この言葉を読むと、「失敗しないこと」を目標にするのではなく、「挑戦したかどうか」を大切にしたくなります。
何もしなければ大きな失敗は避けられるかもしれません。しかし、それは必ずしも自分が望んだ生き方とは限りません。
成功する自信がついてから始めるのではなく、不安を抱えたままでも一歩踏み出す。その姿勢こそ、この本から受け取った大きなメッセージでした。
才能がないという言葉を逃げ道にしない
新しいことを始めるとき、「自分には才能がないから」と考えてしまうことがあります。
しかし、その考え方そのものに切り込む言葉も印象に残りました。
自分はあんまり頭もよくないし、才能のない普通の人間だから何もできないんじゃないか、なんて考えてるのはごまかしだ。 そう言って自分がやらない口実にしているだけだ。
引用:『自分の中に毒を持て』岡本 太郎著
かなり厳しい言葉です。
ただ、「才能がない」という理由を持ち出すことで、傷つかずに済む場所へ逃げていないだろうかと考えさせられました。
才能があるかどうかを判断する前に、そもそも自分は十分にやってみたのか。
できない理由を探すより、まず動く。結果はそのあとで考える。この順番のほうが、自分の可能性を最初から閉じずに済みます。
『自分の中に毒を持て<新装版>』から学ぶ下手でもやる強さ
行動できない理由は、失敗への恐怖だけではありません。
「下手だと思われたくない」「うまくできるようになってから人前に出したい」という気持ちも、行動を止める原因になります。
そんなときに読み返したくなる一文があります。
芸術はもちろん、スポーツも歌も会話もすべて、下手なら、むしろ下手こそいいじゃないか。
引用:『自分の中に毒を持て』岡本 太郎著
下手な自分を隠そうとすると、始めるための条件がどんどん増えてしまいます。
もっと勉強してから。もっと練習してから。もっと自信がついてから。
けれど、最初からうまくできる必要がないと思えれば、行動するハードルは一気に下がります。
ブログでも仕事でも趣味でも、新しいことを始めれば下手なのは当然です。上手になることばかりを目標にするより、「下手でもやる」と決めるほうが、人生はずっと自由になるのではないかと感じました。
見物人ではなく自分で動いてみる
本書を読みながら何度も突きつけられるのは、「自分自身はどうするのか」という問いです。
誰かの成功を眺めたり、情報を集めたりするだけでは、自分の人生は動きません。
何でもいい、見物人ではなく、とにかく自分でやってみよう。動いてみよう。
引用:『自分の中に毒を持て』岡本 太郎著
短い言葉ですが、とても力があります。
何かを始めるとき、完璧な計画や大きな目標が必要なわけではありません。
興味があるなら、まずやってみる。気になる場所があれば行ってみる。作りたいものがあれば作ってみる。
考えているだけでは分からなかったことも、動けば見えてきます。
『自分の中に毒を持て<新装版>』を読んで感じるのは、人生を変える特別な才能を探すより、自分の人生の見物人にならないことの大切さです。
まとめ
『自分の中に毒を持て<新装版>』は、失敗を避けて安全に生きる方法ではなく、自分自身の人生に飛び込む勇気を与えてくれる本でした。
結果が悪くても挑戦する。才能のなさを言い訳にしない。下手でも気にせずやってみる。そして、誰かを眺めているだけの見物人にならない。
どれも簡単そうに見えて、実際に行動するとなると勇気が必要です。
失敗が怖くて動けなくなっている人や、自分には才能がないと諦めかけている人にとって、凝り固まった考えを揺さぶってくれる一冊だと思います。
「うまくできるか」ではなく、「自分は本当にやりたいのか」。
迷ったときに、その問いを思い出したくなる本です。
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