「最近、集中力が続かない」「頭の回転が鈍くなった気がする」「やるべきことを後回しにしてしまう」。
そんな悩みがあるなら、『脳が冴える15の習慣』は一度読んでみたい一冊です。本書のハイライトを読んでいくと、脳を冴えさせるために特別なことをするというより、生活リズムや時間の使い方、睡眠、運動、情報整理など、毎日の習慣を見直すことの大切さが伝わってきます。
今回は読書メモがないため、Kindleハイライトから特に印象に残った考え方を拾いながら、『脳が冴える15の習慣』から学べることを整理してみます。
『脳が冴える15の習慣』でまず見直したい生活リズム
最初に強く印象に残るのが、脳の働きと生活リズムの関係です。
頭をシャキッとさせようと思うと、つい集中力を高める方法や効率的な仕事術を探してしまいます。でも、その前提となる生活が乱れていれば、脳の働きも安定しにくいという考え方には納得させられます。
朝、ある程度一定の時間に起き、太陽の光を浴びる。脳がもっとも活発に活動する時間帯に仕事のピークを合わせ、夜はできるだけ早く寝る。そうやって生活のリズムを安定させると、脳の活動も安定してきます。それが誰にとっても、まず重要なことです。
引用:『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』築山 節著
「脳を鍛える」というと難しいトレーニングを想像しがちですが、まず起きる時間を整え、朝に光を浴び、夜は早く寝る。
とてもシンプルですが、だからこそ実践しやすい方法だと感じます。
さらに、睡眠についてのハイライトも印象的です。
睡眠は、疲労回復のためだけでなく、思考の整理を進ませるためにも必要
引用:『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』築山 節著
睡眠を「疲れを取るための時間」だけではなく、「頭の中を整理する時間」と考えると、夜更かしへの見方も変わります。
夜に無理やり考え続けるより、考えを大まかにまとめて早く眠る。そして翌朝、整った状態で続きを考える。
脳を冴えさせるためには、こうしたリズムが重要なのだと思います。
『脳が冴える15の習慣』が教える時間制約の使い方
仕事や勉強をするとき、「時間があればあるほど余裕を持って取り組める」と考えがちです。
ところが本書のハイライトでは、時間の制約が脳の基本回転数を上げるという考え方が示されています。
脳の基本回転数を上げるには、時間の制約が必要です。距離と時間から速さを算出する式がありますが、それにたとえて言えば、距離は仕事の量や問題の量です。何時までにこれだけの仕事をしなければならない、何個の問題を解かなければならないという状況が与えられていないと、速さである脳の基本回転数は上がりません。
引用:『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』築山 節著
これは日々の仕事にも、そのまま応用できそうです。
「今日はこれをやる」と決めるだけでなく、「何時までに終える」と時間も区切る。すると、限られた時間の中で何を優先するべきかを考えるようになります。
時間をかければいいという発想から、限られた時間でどう終わらせるかという発想に変える。
集中力を直接上げようとするのではなく、時間と仕事量の関係を明確にすることで、結果として脳の回転数を上げていくという考え方が面白いところです。
面倒くささに負けないために、小さく自分を律する
もう一つ印象に残ったのが、「自分を律する」という考え方です。
大きな目標を立てて自分を変えようとすると、最初は頑張れても長続きしないことがあります。
それよりも、日々の小さな雑用や面倒なことを後回しにせず、少しずつ片付ける。その積み重ねが自分を律する力につながるという考え方には、実践的な説得力があります。
毎日自分を小さく律することが、大きな困難にも負けない耐性を育てる
引用:『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』築山 節著
「自分を律する」と聞くと、かなりストイックな印象があります。
でも、ここで大切なのは、いきなり自分を厳しく追い込むことではなく、日常の小さな行動から始めることなのだと思います。
たとえば、先延ばしにしていた雑用を一つ片付ける。決めた時間に起きる。時間を決めて仕事をする。
こうした小さな行動を積み重ねることで、「面倒だからやらない」という状態から少しずつ抜け出していく。
脳を冴えさせる習慣は、同時に日々の行動を整える習慣でもあるのだと感じます。
情報を整理し、頭の中を「ファイル化」する
本書では、記憶や思考についても興味深い考え方が紹介されています。
たくさんの情報を一度に覚えようとすると、頭の中がごちゃごちゃしてしまいます。そこで、大きなまとまりを作り、その中に細かい情報を整理していく。
この考え方が「ファイル化」です。
一〇〇個の問題を、たとえば五種類の問題に分類して、A、
B、C、D、Eの案件があるという風に整理するから、大ざっぱに覚えていられる。さらにそのAの問題にはa、b、c、d、eという問題があるという風に整理するから、後でAの案件の中にあるaの問題には、a1、a2、a3、a4の要素が含まれているという風に、
一〇〇個の問題全部を思い出せるわけです。これを思考の「ファイル化」と呼びます。
引用:『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』築山 節著
これは仕事や読書にも応用できそうです。
情報を一つひとつバラバラに覚えようとするのではなく、「これは何についての情報なのか」と大きく分類してから細部を見る。
そうすると、頭の中に情報を置いておくための場所を作りやすくなります。
本を読んでいても、細かい内容を全部覚えようとするより、「この本は何を伝えようとしているのか」「その中にどんなテーマがあるのか」と整理しながら読むほうが、後から内容を思い出しやすくなるのではないでしょうか。
失敗を記録すると、自分の脳の使い方が見えてくる
本書の中でも、個人的に実践してみたいと思ったのが、失敗を分析するという考え方です。
脳の問題を自覚するもっとも良い方法は、自分がした失敗を分析することです。特に繰り返しする失敗には、脳の悪い使い方や機能の低下が分かりやすく表れています。
引用:『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』築山 節著
失敗すると、「またやってしまった」と落ち込んで終わってしまいがちです。
でも、同じ失敗を繰り返しているなら、そこには自分の行動パターンが隠れている可能性があります。
さらに、失敗した時間帯まで記録しておくという考え方も興味深いところです。
いつ、どんな失敗をしたのかを記録していけば、「この時間になると集中力が落ちる」「この状況では確認を忘れやすい」といった、自分なりの傾向が見えてくるかもしれません。
失敗を「自分はダメだ」と評価する材料にするのではなく、「次に同じ失敗をしないための情報」として扱う。
これは、仕事でも日常生活でも使える考え方だと思います。
まとめ
『脳が冴える15の習慣』のハイライトを読んで感じたのは、脳を冴えさせるために、特別なことをする必要があるわけではないということです。
一定の時間に起きる。朝に光を浴びる。時間を区切って仕事をする。夜は早く寝る。小さな雑用を片付ける。情報を整理する。失敗を分析する。
どれも日常生活の中で取り組めることばかりです。
特に、「集中力を上げよう」と直接努力するのではなく、生活リズムや時間制約、睡眠などの環境を整えることで、結果として脳が働きやすい状態をつくるという考え方が印象に残りました。
最近、集中できないと感じている人、仕事の能率が落ちたと感じている人、生活リズムを見直したい人には、日々の習慣を考え直すきっかけになる一冊だと思います。
脳の働きを変えたいなら、まず毎日の過ごし方を変えてみる。
そんなシンプルだけれど実践的な視点を与えてくれるのが、『脳が冴える15の習慣』です。
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