森永卓郎氏の著書『書いてはいけない』は、メディアが触れようとしない日本の構造的な闇や、歴史的事件の裏に隠された不都合な真実を鋭く告発した一冊です。本書で示される、財務省の利権構造、年金制度の罠、そして日航123便墜落事故を巡る数々の疑惑は、私たちが信じ込まされてきた「公式見解」を根底から揺るがします。本記事では、本書に記された衝撃的なハイライトを基に、私たちが知るべき現代社会の裏側を整理・解説します。
財務省の思惑と年金・税制に隠された罠
日本の財政危機が叫ばれる一方で、その実態や税制・年金システムの裏側には、官僚たちの利権や裁量が大きく絡んでいます。
日本の財政に関する公式見解の矛盾
世間では「国の借金が膨大で財政破綻する」という危機感が煽られていますが、国の資産に目を向けるとまったく異なる景色が見えてきます。
2020年度末で、国は1661兆円の負債を抱えている。しかし、国は同時に資産も1121兆円持っている。政府がこんなに資産を持っている国は、日本以外にない。国の財政状況をとらえるには、資産と負債、両方を見る必要があり、両者の差額である540兆円が本当の日本政府が抱える借金となる。2020年度の名目GDP(国内総生産) は527兆円なので、GDPと同額程度の借金ということになり、これは先進国ではごくふつうの水準だ。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
財務官僚の出世欲と天下り構造
なぜメディアや政府は必要以上に財政危機を煽り、増税を推し進めようとするのでしょうか。そこには財務省特有の評価制度と、豪華なポストが用意された天下り構造が存在します。
財務省では、増税を「勝ち」と言い、減税を「負け」と言う。増税を実現した財務官僚は高く評価され、その後、出世して、最終的に豪華な天下り先が用意される。天下り先での年収自体は数千万円だが、そこに個室と秘書と専用車と海外出張と交際費という豪華5点セットがついてくる。天下りを1人受け入れただけで、受け入れ先には1億円以上の負担が降りかかってくると言われている。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
年金支給開始年齢の引き上げがもたらす価値の破壊
少子高齢化を理由に年金の支給開始年齢の引き上げ議論が進んでいますが、この仕組みを冷静に計算すると、受給者にとって極めて過酷な現実が浮かび上がります。
現在は支給開始年齢を1カ月遅らせるごとに年金給付は0・7%増える。この仕組みを前提にすると、年金の支給開始を 80 歳にすれば、年金は126%増えることになる。逆に言えば、原則 80 歳支給開始になったときに、年金支給開始年齢を現状と同じ 65 歳から受給すると、年金給付総額は 66%減ることになる。つまり、年金の価値が3分の1になるのだ。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
国税調査官の裁量と追徴の容易さ
また、日本の税制においては、何が正しく何が不正とされるかの基準に曖昧な部分が多く、権力側の裁量によってコントロールされやすい仕組みになっています。
日本の税制では、何を経費として認定するかが、国税調査官の裁量に任されている部分が大きい。だから、真面目に申告をしていても、追徴をすることは容易なのだ。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
日航123便墜落事故を巡る不都合な真実
本書において最も多くのページを割き、緊迫感を持って語られているのが、1985年に起きた日航123便墜落事故の真相に関する疑惑です。
かたくなに秘匿されるデータ
過去の航空機事故では開示されてきたデータが、なぜか123便の裁判においては徹底して開示が拒絶され続けています。
この裁判は、2024年2月現在、最高裁に審理の舞台を移しているが、とても不思議なのは、過去の航空機事故で日本航空はボイスレコーダーやフライトレコーダーのデータを開示することもあるのに、123便に限ってはかたくなに情報を開示しようとしないことだ。 それはなぜなのか。私には、データの開示が日本政府にとって、とてつもない不都合な真実を明らかにしてしまうからだと思えてならないのだ。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
圧力隔壁説という公式見解
事故調査委員会が発表した公式な原因は、ボーイング社による修理ミスと圧力隔壁の破損によるものとされています。
事故の原因は、運輸省航空事故調査委員会の報告ではこうなっている。 「123便の機体後部にある圧力隔壁 が破損し、機体内部から噴き出した空気の圧力で尾翼の一部と油圧装置が吹き飛んで、機体のコントロールが不可能になり、墜落事故が起きた」 機体は、過去に伊丹空港で尻もち事故を起こしており、そのときに破損した圧力隔壁をボーイング社が修理した際、十分な強度を持たない誤った方法で行なったため、それが破損につながったとされたのだ。今でもこの公式見解は一切変更されていない。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
米軍の救難援助を断った主導権争い
しかし、当時の在日米軍最高幹部への取材からは、公式発表とは異なる現場の動きが浮かび上がってきます。救助の遅れには、政府内の主導権争いが影響していたというのです。
われわれが当時の在日米軍最高幹部に取材したところ、匿名を条件に、以下の回答を得ることができた。 それは、事故当日、かなり早い段階で、日本の自衛隊が米軍の救難援助を断ったというものだ。 自衛隊が米軍の援助を断る理由はあるのだろうか。 「自衛隊が断ったというより日本政府がそう判断したんだという問題だと思います。ただあの事故の直後に、私は当時の日本政府の中枢にいた人から直接聞いた話なんですが、事故が起きてから約2時間の間、首相官邸のなかで、警察が担当すべきか、防衛庁、あるいは自衛隊が担当すべきかということで、延々と議論が続いていた。これは主導権を巡る話でもあったわけですね。その間に、キャンプ座間のアメリカ陸軍のヘリは、 1 時間以上前に御巣鷹山の上空にいたわけですから、そこで救助活動が行なわれたりすれば、まったく警察、自衛隊ともに立つ瀬がなかった。 だから断らざるを得なかったというのはごくその意味で自然だったと言っていいと思います」
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
墜落直後、4人の生存者のほかに多くの乗客が生きていたことは生存者の証言でわかっている。「幻の米軍による救出作戦」が実行されていれば、多くの人命が救われたことは間違いない。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
自衛隊ファントム機による追尾の目撃証言
元客室乗務員である青山透子氏の緻密な調査により、墜落直前に自衛隊の戦闘機が123便を追いかけていたという複数の目撃証言が明らかになりました。
釈然としない気持ちを抱え続ける私に一筋の光が見えてきた。それは2017年7月に青山 透 子 氏が『日航123便 墜落の新事実』(河出書房新社) という本を出版したことだった。 青山氏は事故当時、日本航空で働いていた客室乗務員で、事故機には彼女が一緒に仕事をしていた同僚たちが乗り込んでいたこともあり、事故の真相を探ろうと、あらゆる文献を収集整理し、目撃者証言を集め、いわば人生をかけた調査に取り組んできた。そして、同書のなかで重大な事実を指摘したのだ。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
同書のなかで私がまず驚いたことは、墜落直前の123便を2機の自衛隊のファントム機が追尾していたという複数の目撃証言だ。そこには当時の小学生や中学生が事故の状況を綴った文集のなかの証言も含まれる。子どもたちがウソをつくはずがない。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
巨額の補償金と口外禁止の条件
事故後、責任を認めた日本航空とボーイング社からは、遺族に対して異例のスピードで補償がなされましたが、その内実は非公開のままです。
刑事責任が問われないなか、民事面では日本航空とボーイング社は修理ミスの責任を認め、遺族に対して補償を行なっている。補償金の額についてはおそらく和解条項のなかに「口外しない」という条件が入っていたのだろう、正式には一切明らかになっていない。ただ、補償交渉が長期化しなかったことを考えると、相当大きな金額が支払われた可能性が高いだろう。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
国産ミサイル誤射説と「撃墜」の推論
青山氏は、事故の引き金となったのは自衛隊が開発中だった非炸薬の国産巡航ミサイル(SSM-1)の誤射であり、その後、事態の露見を防ぐために恐るべき決断が下されたのではないかと推論しています。
青山氏は、この飛翔体について、当時開発中だった陸上自衛隊のSSM‐1( 88 式地対艦誘導弾) である可能性を示している。つまりミサイルだ。もちろん開発中だったから、爆薬は搭載されていない非炸薬のミサイルだ。このSSM‐1は、ツートンカラーで、オレンジ色と濃い黄色で塗り分けられていて、目撃証言とも一致する。 『日航123便墜落 遺物は真相を語る』(河出書房新社) で、青山氏は次のような推論を示している。 国産巡航ミサイルの洋上飛行実験中に突発的事故が起きて、日航123便の飛行中、伊豆稲取沖で垂直尾翼周辺に異変を発生させた。即座にファントム二機が追尾してその状況を確認した。自衛隊はそのミスを隠すために一晩中墜落場所不明としていた、と考えると筋が通る。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
「飛行機が飛んで行った後から、 流れ星のようなもの が飛んで行くのが見えた」(『読売新聞』 8 月 13 日掲載 of 長野県南佐久郡南相木村の住民3名による目撃情報)。 飛行機を 流れ星のようなもの が追いかけ、やがてその飛行機は炎や煙を噴きながら墜落して炎上した。だとするなら、私たちが追いかけなければならないのは、その「 流れ星」の正体である。(中略) 川上村のレタス畑への不時着をぎりぎりのところで断念した123便が、立ちふさがる山々を懸命に乗り越えて上昇に成功した。事態の成り行きを背後で見続けている自衛隊にとって、それは誤算だったかもしれない。不時着失敗による大破炎上も起きなければ、緊急復航の失敗で山に激突することもなかった。操縦性を制約されながら、123便は驚異的な粘りを見せて再び高空に駆け上がっているではないか。 この機の墜落四散を願う彼らとしては、もはや手をこまぬいて見ているわけにはいかなかった。彼らは考えただろう。今、123便は、平野部に比べればはるかに 目撃者の少ない急峻な山岳地帯 に入り込んでいる。この機を逃すわけにはいかない。そう考えた自衛隊幹部の間で「撃墜」が決断決行された。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
残された遺体の完全炭化と火炎放射器の疑念
さらに、墜落現場の遺体の状態や現場周辺の異臭から、墜落後に生存者や証拠を消し去るための恐ろしい隠蔽工作が行われたのではないかという、極めて衝撃的な疑念が提示されています。
墜落の衝撃で燃料をかぶったとしても、そんな火力の燃料で完全炭化など起きるのか。まして8月の群馬の山中の土は湿っている。その地面に接していた面も含めて、完全炭化など起きるはずがない。検死を担当した医師は、遺体の状況について「まるで二度焼きしたようだ」と言ったという。 そこで考えなければならないのが、「ガソリンとタールをまぜたような強い異臭」大。自衛隊を含む軍隊が使う火炎放射機は、ガソリンとタールを混合したゲル状燃料を使用している。つまり、墜落から翌朝までの間に、何者かが証拠隠滅のために火炎放射機を使って、証拠や証人を焼き尽くしたのではないかという疑念が生まれるのだ。 そんなことをすれば、4人の生存者が目撃するはずだと思う方もいるだろう。だが、生存者はすべて機体後部に座っていた乗客で、この部分は前部や中部とは分離してスゲノ沢を滑り落ちている。つまり、生き残った4名は墜落現場から少し離れたところにある残骸のなかにいたのだ(墜落の翌朝、地元の消防団がスゲノ沢に入り、4人を発見)。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
カルトの本質と暮らしの破壊
森永氏はまた、組織の本質を見極める目を持つことの重要性を説き、信者を不幸に陥れる「カルト」の定義についても言及しています。
宗教の最終目的は信者に現世での幸福をもたらすことだが、カルトは教祖や幹部の幸福が目的で、それを実現するために信者の暮らしを破壊してしまうのだ。
引用:『書いてはいけない』森永 卓郎著
結論
森永卓郎氏の『書いてはいけない』が暴くのは、私たちが日常的に受け取っているニュースや公式発表の裏側に、どれほど巨大な利権や自己保身、そして冷酷な国家の意思が隠されているかという冷厳な事実です。
国の財政や年金の真実を知ることは、私たちの生活防衛に直結します。そして、日航123便墜落事故を巡る数々の不可解な検証は、私たちが「国家」という存在をどこまで盲信してよいのかという重い問いを投げかけています。メディアが沈黙する「書いてはいけない」真実に向き合い、一人ひとりが批判的な視点を持って社会を見つめ直すことが、今まさに求められています。
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