お金持ちになるために必要なのは、特別な才能でも運でもありません。
橘玲氏の『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』では、「誰でも利用できる制度の歪み=黄金の羽根」を見つけて活用することが、資産形成への近道だと語られています。
本記事では、本書の重要なポイントを厳選して紹介します。引用部分は原文のまま掲載していますので、ぜひ制度やお金との付き合い方を考えるきっかけにしてください。
制度を知る人だけが豊かになれる
世の中には、知っている人だけが得をする制度が数多く存在します。
税金、社会保険、法人制度などは複雑ですが、その仕組みを理解するだけで人生のお金は大きく変わります。
合法的な範囲で、できるだけ税金を払わない
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
合法的な範囲で、できるだけ多く再分配を受ける
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
本書は「脱税」ではなく、「制度を理解して合法的に行動すること」が重要だと繰り返し述べています。
保険は資産運用ではない
日本では生命保険に加入することが当たり前のように考えられています。
しかし、本書では保険の本質を非常に分かりやすく説明しています。
「不幸な出来事が起きたときに当せん金が支払われる宝くじ」
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
有り体にいってしまうならば、生命保険とは、扶養家族の多い低所得者向けの金融商品なのです。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
生命保険を資産運用の一種と信じ込んでいる人がいますが、これは完全な誤解です。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
保険は「万一に備える商品」であり、資産運用とは目的が異なることを理解しておく必要があります。
家や車は買った瞬間に価値が下がる
多くの人が人生で最も高い買い物をします。
しかし、本書はそのリスクも冷静に指摘しています。
買ったとたんに「中古」として値段が1割下がります。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
住宅や自動車は生活を豊かにしてくれる一方で、資産価値という視点では慎重に判断すべきだと教えてくれます。
法人を持つことで節税の選択肢が広がる
本書では個人と法人の違いについても詳しく解説されています。
法人を持つことで、合法的に経費計上できる範囲が広がる場合があります。
生活費を法人の経費に振替えることでさらに経済的余裕を拡大できます。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
電気・ガス・水道料金の半額が法人の経費になります。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
電話代、インターネット接続料、新聞代、業務に関連する書籍・雑誌購入費なども大半が経費算入可能です。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
国内・海外の旅行も、業務に関係のあるものなら経費にできます。車
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
法人名義で家を借り、それを社宅として自分に貸し出す方法があります。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
もちろん、実際に経費として認められるかどうかは税法に基づき判断されるため、業務との関連性が必要です。
社会保険は仕組みを理解するほど有利になる
社会保険も制度を知ることで見え方が変わります。
健康保険は年収の約 10%、厚生年金が約
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
18%
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
45 歳以上 65 歳未満の加入者はこれに介護保険料約2%が加算されますから計約 30%
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
扶養制度のメリット
一方で厚生年金では、配偶者が年収130万円(従業員501名以上の会社は106万円)未満なら第3号被保険者となって保険料を支払う必要がありませんから、この場合は実質負担が半分になって、国民年金と比べて損も得もなくなります。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
社会保険には被扶養者がいくら増えても保険料が変わらないという大きなメリットが
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
制度は知っているだけで数十万〜数百万円単位の差になることもあります。
人的資本への投資こそ最大の資産
本書の後半では、「人的資本」の重要性が語られます。
お金だけではなく、自分自身の価値を高め続けることが長期的な資産形成につながります。
楽しく長く働ける仕事を見つけることです。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
超高齢社会の人生設計は「自分の好きな仕事をする」ことしかありません。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
いまや多くのサラリーマンが、人的資本を枯渇させた状態で労働市場に放り出されています。これが、日本の社会を蝕む「労働問題」の本質
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
会社から見捨てられ、マックジョブで一生を終えるのが嫌ならば、クリエイティブクラスとしてキャリアを積む以外に道はない
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
収入を増やす最も確実な投資先は、自分自身なのかもしれません。
人間関係も資産形成に影響する
仕事のストレスや生産性は、人間関係に大きく左右されます。
5%程度の割合で、正常な人間関係を結ぶのがきわめて難しいひとがいます。仕事上のほとんどのトラブルはこの〝やっかいなひと〟がもたらすのですから、苦しさから抜け出すには、そういうひとと付き合わない選択肢をこちらが持てばいいだけ
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
働く環境を選ぶことも、人生を豊かにする重要な投資です。
本書から学べること
『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』は、お金を増やす投資本というより、「制度を理解して人生を最適化する方法」を学ぶ一冊です。
本書から得られる学びをまとめると次のようになります。
制度を知る
税金・社会保険・法人制度など、知識だけで得をする仕組みは数多くあります。
保険を正しく理解する
保険は資産運用ではなく、リスクに備えるための商品です。
法人という選択肢を知る
事業を行う人にとって、法人化には大きなメリットが存在します。
人的資本へ投資する
長く稼ぎ続けるには、自分のスキルや経験への投資が最も重要です。
まとめ
最後に、本書の考え方を象徴する一節を紹介します。
経済的に成功するためには、経済合理的でなくてはならない。 国家は神聖なものでも、崇拝や愛情の対象でもなく、人生を最適設計するための道具だ。
引用:『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲著
『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』は、「お金持ちになる方法」だけでなく、「制度との付き合い方」を学べる名著です。
制度を正しく理解し、合法的に活用し、自分自身への投資を続けること。それこそが、長期的な資産形成への近道であることを教えてくれる一冊でした。
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