テレビで見ない日はないほど人気の阿佐ヶ谷姉妹。彼女たちの魅力は、どこか懐かしく、そして何より「のほほん」とした日常の佇まいにあります。著書『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』に記されたエピソードから、私たちが忘れかけている、人との繋がりや日々のささやかな喜びについて紐解いていきます。
1. 偶然から始まった「阿佐ヶ谷姉妹」の誕生
今や誰もが知る「阿佐ヶ谷姉妹」というコンビ名ですが、実はその始まりは、阿佐ヶ谷にある飲食店での何気ない会話だったそうです。
まだ阿佐ヶ谷姉妹を始める前、姉と川秀さんに行った時、ご主人から「2人は似ているけど姉妹なの?」と聞かれ、似てますけどお友達なんですと言うと、そんなに似てるんだったら、阿佐ヶ谷に住んでいる姉妹みたいな2人、「阿佐ヶ谷姉妹」という名前で何かやったらいいのにと言われ、姉がやっていたブログに阿佐ヶ谷姉妹に何かご用命ありましたら、と書いたら、最初にお笑いライブへのお誘いがきたので、まあ1回だけならと軽い気持ちで出演したのが始まりでした。
引用:『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹著
何気ない「似ている」という一言が、後の国民的人気コンビを生んだというエピソードには、彼女たちらしい運命の緩やかさを感じます。
2. 支え合う食卓と温かいご近所付き合い
彼女たちの生活を彩るのは、煌びやかなパーティーではなく、信頼できるご近所さんとの交流と、温かい手料理です。
日々の献立とありがたい差し入れ
昼ご飯は焼きそば、ネギトロ納豆丼、夏は冷やし中華をよく作ってくれます。夜はご近所のお煎餅屋さんが時々おかずを下さるので(手作りコロッケ、シチュー、カレー、ハンバーグ、ほうとう、漬物、野菜など。ありがたや!)、そのおかずと共に姉がご飯を炊き、味噌汁を作ってくれたものを食べたり、昔から通っている中華屋さんに行ったり、仕事先でもらってきたお弁当などを食べております。
引用:『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹著
こうした交流を大切にする彼女たちの姿勢は、今の時代にこそ必要な「豊かさ」の形かもしれません。男性とのご縁については冗談めかしてこう綴っています。
男性とのご縁にはあまり恵まれなかったけれど、お煎餅屋さんはじめ、お隣の大家さん、周りのご近所さん、これだけ良いご縁に恵まれたのだから、これ以上何かを望んだらバチが当たりそうです。
引用:『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹著
3. 堅実なこだわり|あのピンクのドレスの秘密
阿佐ヶ谷姉妹のトレードマークであるピンクのドレス。実はこの衣装にも、彼女たちらしい堅実なエピソードが隠されています。
1代目のドレスは阿佐ヶ谷の商店街で、1、2週間期間限定でやっている安いダンス用ドレスがいっぱい売っているイベントショップで2500円で買いました。
引用:『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹著
今着ているピンクドレスは3代目になりまして、阿佐ヶ谷のダイヤ街にあるドレス屋さんで5年前位に7980円で1人2枚ずつ購入しました。それを家でネットに入れて、おしゃれ着洗いをして部屋干ししながら着ております。
引用:『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹著
家で丁寧にお手入れしながら大切に着続ける姿勢に、多くの人が親近感と尊敬の念を抱くのでしょう。
4. 究極の「ふたり暮らし」と未来への想い
コンビであり、家族以上の絆を持つふたり。お互いを「骨を拾ってくれる人」とまで言い切る覚悟が、言葉の端々に滲みます。
「死んだ時に骨を拾ってくれるのはこの人だから、泣かせちゃだめだ、大事にしなくちゃっ思ったんだよね。まさかこの人の骨、オレが拾う事になるとは思わなかったよ」
引用:『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹著
しかし、その「楽さ」に甘んじるだけでなく、停滞を恐れて新しい刺激を求めようとする姿勢もまた、彼女たちが輝き続ける理由なのだと感じさせられます。
2人でいると、気は楽なのですが、なかなか新たな考えに至らず、停滞する事が多い気がします。なので、その事も含め、楽さや慣れに流されず、刺激を受けていこう、そういう意味でもっといろんな事を見聞きしたり、悩み相談も含め人にお話を聞く機会も増やしていこうと思いました。
引用:『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹著
阿佐ヶ谷姉妹の「のほほん」とした暮らしの中には、自分の身の丈に合った幸せを見つけるヒントが散りばめられています。日々のささやかな出来事に感謝し、周りの人を大切にすること。そんな当たり前で、けれど難しいことを彼女たちは優しく教えてくれます。
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