頭の中のおしゃべりを止めるには?『考えすぎない練習』から学ぶ、心の静けさを取り戻すヒント

lifestyle

こんにちは! つい、あれこれと考えすぎて疲れてしまう…そんな経験はありませんか? 情報過多で変化の激しい現代、私たちの頭の中は常に忙しくなりがちです。

今回は、そんな「考えすぎ」から解放されるヒントをくれる一冊、ジョセフ・グエン著『考えすぎない練習』をご紹介します。

スポンサーリンク

なぜ「考えすぎ」は苦しいのか?

悩みや不安、ストレスの多くは、出来事そのものではなく、それに対する私たちの「考え方」から生まれる、と本書は指摘します。

私たちの感情は外的な出来事から生まれるのではなく、その出来事に対する私たち自身の考えから生じます。

引用:『考えすぎない練習』ジョセフ・グエン著

例えば、失敗したという出来事(痛み=第一の矢)があったとしても、その後に「自分はダメだ」「もう終わりだ」と考え続けること(苦しみ=第二の矢)で、さらに自分を苦しめてしまう。

ブッダの教えにもあるように、避けられない「第一の矢」はあっても、「第二の矢」を受けるかどうかは、私たち自身の反応次第なのです。

スポンサーリンク

思考のボリュームを下げてみよう

では、どうすればネガティブな感情から解放されるのでしょうか? 本書が提案するのは、「考える量を減らす」ことです。

意外に思えるかもしれませんが、ポジティブな感情は、実は考えていないときに自然に湧き上がってくるものだといいます。

考えている量が少なければ少ないほど、いま感じるポジティブな感情は強くなります。

引用:『考えすぎない練習』ジョセフ・グエン著

逆に、ストレスや不安を感じているときは、決まって頭の中で多くのことを考え続けている状態です。ネガティブな感情の強さは、思考の量に比例するのです。

つまり、心がザワザワするときは、「ああ、今、自分は考えすぎているな」というサインと捉えることができます。

スポンサーリンク

思考から自由になるステップ

「考えるのをやめる」と言っても、具体的にどうすれば良いのでしょうか?

本書では、いくつかのステップが示唆されています。

  1. 思考に気づく まずは、自分が「考えにとらわれている」状態にあることを自覚することが第一歩です。特にネガティブな感情を抱いたときは、その感情を生み出している自分の思考に意識を向けてみましょう。

    ネガティブな感情を抱いたときに、自分が思考にとらわれていることを自覚するだけで、自然な美しい状態に戻ることができます。
    引用:『考えすぎない練習』ジョセフ・グエン著

  2. 思考と戦わない 思考に気づいたら、それを無理に消そうとしたり、内容を分析したりする必要はありません。むしろ、その思考と戦うことで、さらに思考にとらわれてしまいます。「ああ、こんなことを考えているんだな」と客観的に観察し、その思考や感情をただ受け入れる(歓迎する)姿勢が大切です。

    悪い感情を引き起こしているのは自分の思考であることを意識して、愛をもって歓迎すれば、その思考は目の前でゆっくりと消えていきます。
    引用:『考えすぎない練習』ジョセフ・グエン著

  3. 幸せを選ぶ 思考が感情の原因であると理解すれば、その思考を手放すことで、自分の心の状態を変えることができるようになります。つまり、私たちはいつでも「幸せであること」を選べるのです。成功や物質的な豊かさだけでなく、心のあり方が幸福の鍵を握っています。
スポンサーリンク

「考えない時間」がもたらすもの

思考を止める、あるいはボリュームを下げることは、心の平穏だけでなく、思わぬ恩恵をもたらすこともあります。

本書では、トーマス・エジソンやアインシュタインの例が紹介されています。

  • エジソン: 難問に直面した際、鉄球を持って眠り、落とした音で目覚めた瞬間に解決策が浮かんだ。
  • アインシュタイン: 行き詰まったとき、バイオリンを弾くと思考が中断され、答えがひらめいた。

彼らは、意図的に「考えない時間」を作り出すことで、頭の中に新しいアイデアが入るための「余白」を生み出していたのです。

スポンサーリンク

真実はいつもシンプル

考えすぎてしまうとき、私たちは物事を複雑に捉えがちです。しかし、本書は私たちにこう語りかけます。

真実を見つけたいなら、単純なことに目を向けましょう。

引用:『考えすぎない練習』ジョセフ・グエン著

思考のループから抜け出し、物事をシンプルに捉え直すこと。それが、心の静けさを取り戻すための鍵なのかもしれません。

スポンサーリンク

おわりに

『考えすぎない練習』は、具体的な瞑想テクニックなどを紹介する本ではありませんが、「思考」と「感情」の関係を理解し、考えすぎから解放されるための本質的な視点を与えてくれます。

頭の中のおしゃべりに気づき、少しずつ思考を手放す練習をすることで、より穏やかで満たされた時間を増やしていけるかもしれません。

考えすぎに悩んでいる方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

コメント