「伝え上手」は才能ではなく訓練|自分らしい言葉で心を通わせる技術

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「自分の気持ちがうまく伝わらない」「コミュニケーションに自信がない」と感じることはありませんか?エッセイスト・小川奈緒さんの著書『伝え上手になりたい』には、単なる話し方のテクニックにとどまらない、人生を豊かにするための「伝える力」のヒントが詰まっています。今回は本書から、心地よい関係を築き、自分らしく生きるためのメソッドを整理しました。

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1. 心地よいコミュニケーションの土台を作る

「フラットな自分」でいること

コミュニケーションにおいて大切なのは、無理に盛り上げることではなく、心を開いた自然体でいることです。

よいテンションは、ハイテンションとは違います。テンションが低かったり不機嫌だったりするのは論外として、ハイでもローでもないフラットな状態であること、それでいて他人に対して基本的にオープンでありさえすればいい。その姿勢でいる限りマナー違反ではないし、そのうえで、自然な笑顔や会話力を身につけられたら、なおよし。

引用:『伝え上手になりたい』小川 奈緒著

場の空気を下げない言葉選び

何気ないネガティブな口癖を見直すだけで、相手に与える印象は劇的に変わります。

わたしたちはつい、自信のなさや遠慮から、場のテンションを下げかねない言葉を発してしまいがち。そういう口癖のような言葉を、まずは使わないと自分に約束してみる。それだけで、「一緒にいて気持ちのいい人」に一歩近づけるのです。

引用:『伝え上手になりたい』小川 奈緒著

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2. 自分の経験を「響くストーリー」に変える

客観的な数字で信頼を築く

自意識を脇に置き、事実を具体的に示すことで、初対面の人にも自分の努力や実績が伝わりやすくなります。

自分にとっては暗黒期だった 40 代の話をするときは、「雑誌編集者から書籍の著者に転身したら収入が半減。でも年1冊は著作を出版することを目標に、約 10 年間で 10 冊の本を出してきた」と説明したり、新刊の告知をするときは「 12 冊目の作品にして、発売から 10 日で重版、さらに1ヶ月で3刷を達成」など、具体的な数字で伝えることで、わたしのことを知らない人でも、感覚的に「すごいな」と反応してもらいやすくなります。  このとき、「世の中にはもっとすごい人がいくらでもいるのに、この程度の数字を見せるなんてかえって恥ずかしい」といった自意識は捨て去ること。

引用:『伝え上手になりたい』小川 奈緒著

失敗さえも誰かの希望になる

過去の苦労や挫折を言葉にすることは、自分だけでなく、それを受け取る誰かの力にもなり得ます。

大切なのは、手痛い失敗をしても、また起き上がって歩き始めること。その体験や、地道に積み上げてきたものを、わかりやすく人に伝えること。そうした道のりをしっかり伝えられたとき、自分ではカッコ悪いと思っていた過去さえも、誰かの心を希望の光で照らすストーリーになるのです。

引用:『伝え上手になりたい』小川 奈緒著

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3. 感情を言語化し、軸を整える

迷いをお守りに変える言語化

自分の感覚を論理的に整理しておくことは、周囲に流されず自分を信じるための強さになります。

感覚に素直に従った決断なら後悔はしない、という前提に立ったうえで、その感覚をきちんと言語化して、理論的に書なり語るなりしておくと、たとえ他人から反対されたり、それによって迷いが生じたりしても、一度しっかり組み立てた理論が、心強いお守りとなってくれます。

引用:『伝え上手になりたい』小川 奈緒著

感情に流されそうなときほど「目的」を

つい感情的になりそうな場面では、一呼吸おいて本来のゴールを見つめ直す勇気が必要です。

感情的になりかけたら、何も言葉を発さずに深く呼吸してぐっと踏みこたえ、目的を思い出すこと。  受験期にわたしたち親子が毎日しんどい思いで勉強していた目的は、娘が行きたいと願っている中学校に合格することでした。

引用:『伝え上手になりたい』小川 奈緒著

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おわりに

伝える技術は一朝一夕に身につくものではありません。しかし、日々の暮らしの中で自分の感覚を言葉にし、フラットな姿勢で他者と向き合い続けることで、少しずつ磨かれていきます。

本編でもくり返し書いたように、伝える技術は、才能ではなく訓練です。回数をこなさない限り、上達もありません。

引用:『伝え上手になりたい』小川 奈緒著

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