好かれる人が無意識にしている言葉の選び方から学ぶ、心をつかむコミュニケーション術

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「好かれる人」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか? ユーモアがある人、気配りができる人、話が面白い人など、人によって様々でしょう。しかし、好かれる人には共通して、無意識のうちに相手の心を掴む言葉選びをしているという共通点があります。今回は、中谷彰宏氏の著書『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』から、私たちが日常で実践できる、言葉選びのヒントをブログ形式でご紹介します。


 

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相手を立て、共感する言葉を使う

 

「自分を強く見せたい」「自分をアピールしたい」という気持ちは誰にでもあるものです。しかし、好かれる人は、自分の強さをアピールするのではなく、相手に寄り添い、共感する言葉を選びます。

自分が強いことを見せるよりも、共感の言葉を選ぶことが大切なのです。

引用:『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』中谷 彰宏著

例えば、何かを断る際も、「残念!」という一言に感情を込めることで、相手を否定するのではなく、その場に参加できないことへの残念な気持ちを伝えています。

断り方がうまい人は、「なぜかと言うと」という理由をいっさい挙げずに、「残念! 行けない」と言います。 「残念」という感情だけのほうがリアルです。   理由のあるほうが、ウソっぽいのです。

引用:『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』中谷 彰宏著

また、京都では「あの人、かなん人(かなわない人)」という言葉で、自分をへりくだることで相手を立てる文化があるそうです。

京都では、「あの人、かなん人」と言います。 「かなん人」は、「かなわない人」ということです。 これは自分を下げている言い方です。

引用:『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』中谷 彰宏著

このように、相手を立て、共感を示す言葉を選ぶことで、人はより親近感を抱き、好意を抱くのです。


 

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相手の言葉を利用し、共感を示す

 

相手の意見に反対しなければならないとき、頭ごなしに否定してしまうと、相手との関係に溝が生まれてしまいます。そんな時、好かれる人は、相手の意見を一度受け止め、そこから自分の意見を伝えます。

反論する時は、「その通りです。一方で、Bという見方もあります」という言い方をします。  Aという意見もちゃんと立てながら、「一方で」という言葉で反論するのです。

引用:『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』中谷 彰宏著

これは、相手の意見を尊重しつつ、自分の意見も伝えるという高度なコミュニケーション術です。また、相手の言葉を上手に利用することで、共感を促すこともできます。

白を買うことに傾いてきた時に、「でも、白って汚れますよね」とお客様が言いました。  これは、一番否定できないことです。  そこで、好かれる店員さんは「そこなんです。皆さん、白は汚れるからと言って、まず黒にされます。やっぱりオシャレな人は違いますね。オシャレな人は汚れてもいい。みんなが汚れるからとビビって手を出せない白を買われますね」と言います。 「そこなんですよ」と、相手が言った論点を利用するのです。

引用:『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』中谷 彰宏著

この店員さんのように、相手が抱いている懸念を理解し、それを逆手にとってポジティブな側面を提示することで、お客様は「この人は私の気持ちを分かってくれている」と感じ、信頼感を抱きます。


 

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挨拶とマナーで好感度を上げる

 

日々の挨拶や、食事中のマナーなど、何気ない言葉の習慣が、好感度を大きく左右します。

一流ホテルと二流ホテルとでは、言葉が違います。 一流ホテルは「こんにちは」と言います。  二流ホテルは「いらっしゃいませ」と言います。  一流ホテルであればあるほど、お客様がホテルマンに挨拶をします。  フロントの前を通って出かける時は「行ってきます」、帰ってきたら「ただいま」と言うのです。  フロントマンは、それに対して「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」と返します。

引用:『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』中谷 彰宏著

レストランでも、「いただきます」と言って食べる人と何も言わずに食べる人とでは、お店の人に与える好感度がまったく違います。 『孤独のグルメ』で井之頭五郎の感じの良さは、いつも「いただきます」と言って食べることです。

引用:『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』中谷 彰宏著

「いらっしゃいませ」というマニュアル通りの言葉ではなく、「こんにちは」という対等な挨拶、そして「行ってきます」「ただいま」「いただきます」といった感謝の言葉は、相手に心を開いているという印象を与え、より深い信頼関係を築くことができます。


 

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常にアンテナを張り、相手に関心を持つ

 

好かれる人は、常に周囲にアンテナを張り、様々な情報に触れています。そうすることで、誰とでも、どんな話題でも会話を弾ませることができます。

今日どこで誰に会うかわからない時にも、常にいろいろな情報収集をしていると、話題が見つかります。  事前にどれだけ情報収集できているかで勝負が分かれるのです。

引用:『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』中谷 彰宏著

また、相手の状況をよく見て、その場に合った言葉を選ぶことも大切です。

何回も来ている人に「初めてですか」と聞くのは、相手に「おどおどしている」「慣れていない」「私はあなたのことを覚えていない」と言っているようなものです。  初めての人にも、初めて扱いをしない言葉が好かれるのです。

引用:『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』中谷 彰宏著

このように、相手に関心を持ち、状況を察する言葉選びをすることで、「この人は私のことを気にかけてくれている」と感じさせ、好意を抱かせることができるのです。


 

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まとめ

 

『好かれる人が無意識にしている言葉の選び方』から、心をつかむコミュニケーションのヒントをご紹介しました。

  • 共感と謙虚さで相手を立てる

  • 相手の言葉を尊重し、上手に利用する

  • 挨拶やマナーを大切にする

  • 相手に関心を持ち、状況に合わせた言葉を選ぶ

これらのことを意識するだけで、人とのコミュニケーションはぐっと円滑になり、あなたの印象も大きく変わるはずです。明日からぜひ、言葉選びを少しだけ意識してみてはいかがでしょうか。

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