日々の仕事に追われ、気づけば自分の時間がなくなっている。そんな感覚に陥っている方は多いのではないでしょうか。「薄い財布」で知られるスーパークラシックの南和繁社長の考え方は、私たちが抱く「仕事の当たり前」を鮮やかに覆してくれます。
今回は、本書から得られる「執着を手放し、人生の満足度を最大化させる」ための仕事術をご紹介します。
1. 優先順位の基準を「自分の感情」に置く
多くの人は、仕事の予定や他人の期待を優先し、自分の「やりたい」を後回しにしがちです。しかし、人生の充実感を高めるためには、その基準を逆転させる必要があります。
「瞬間的にでも、やりたいと思ったこと」の優先度を、もっと上げてしまえばいいのです。 子どもが生まれるとか、いきなりの表彰と同じくらい、「これをやりたいな」とか、「ここに行きたいな」という唐突に「こうしたい」と思ったことを重視する。 一方で、結果に繋がりにくい仕事の予定とか、惰性で繰り返している情熱の感じられない習慣の優先度は、ずっと下に落とす。
引用:『「薄い財布」の社長が明かす ミニマリスト仕事術』南 和繁 著
楽しい時間を削ってまで成果を追い求めても、その先に待っているのは疲弊だけかもしれません。まずは「自分がどう過ごしたいか」という直感に、もっと素直になっても良いのです。
2. 「不安解消」のための蓄財から脱却する
「もっと売上を上げなければ」「もっと稼がなければ」という強迫観念の正体は、実は未来への不安であることが少なくありません。南氏は、必要以上の蓄えに執着することの危うさを指摘しています。
そもそも多くの人は、「幸せになるため」ではなく、「不幸になる不安を解消するため」に収入を増やそうとしているように見えます。
引用:『「薄い財布」の著作が明かす ミニマリスト仕事術』南 和繁 著
自分にとって「最小限必要な額」を見極め、それを確保する見通しが立てば、際限のない数字の競争から降りることができます。浮いたエネルギーは、今この瞬間を豊かにするために使うべきです。
3. 「仕組み」で無駄な時間を徹底的に削ぎ落とす
南氏の会社では、企画書やパワーポイントの使用が禁止されています。それは、見映えを整えるだけの作業が「人生の無駄」であると考えているからです。
そうしておかないと、ただ見映えのいい資料をつくるだけのために、社員は何時間もの無駄な人生の時間を使うことになります。
引用:『「薄い財布」の社長が明かす ミニマリスト仕事術』南 和繁 著
また、電話を代行サービスに任せ、コミュニケーションの8割をチャットで行うことで、自分の時間をコントロール下に置いています。受動的に仕事をするのではなく、自ら「時間や期限をコントロールする」意識を持つことが、自由な時間を生む鍵となります。
4. すべてを「自分ごと」として判断する
ミニマリストな組織では、意思決定のスピードも重要視されます。南氏は、社員が社長に判断を仰ぐ際、必ず自分の意見を持たせることを徹底しています。
私の会社では、何か問題が起きたとき、「社長どうしましょうか?」と、そのまま私の意思決定にゆだねることを禁止しています。
引用:『「薄い財布」の社長が明かす ミニマリスト仕事術』南 和繁 著
◉「判断」を人任せにしていては、 いつまでも成長できない
引用:『「薄い財布」の社長が明かす ミニマリスト仕事術』南 和繁 著
「自分ならこう判断する」という主体性を持つことで、仕事は「やらされるもの」から「自ら動かすもの」へと変わります。この姿勢こそが、個人の成長を加速させるのです。
自分自身を知ることが最大の武器
最後に、私たちが心に留めておくべきなのは、闇雲な努力が必ずしも幸福に直結しないという事実です。
「やみくもにでも一生懸命に頑張っていたら、いつかお金も稼げて、きっと幸せになれる」なんて考えは捨てましょう。
引用:『「薄い財布」の社長が明かす ミニマリスト仕事術』南 和繁 著
大切なのは、世間一般の成功基準に合わせることではなく、「自分は何に情熱を感じ、何に幸せを覚えるのか」を深く知ることです。不要な仕事、不要な習慣、不要な不安を手放したとき、本当に大切なものが見えてくるはずです。
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