私たちは日々、膨大な「しなきゃいけないこと」に追われています。しかし、著者のphaさんは、その99%は「本当は別にしなくてもいいこと」だと言い切ります。この記事では、世間のペースに惑わされず、自分自身の快適さを守りながら生きるための「しないこと」のリストを紹介します。
1. 自分の価値観とペースを取り戻す|無理に周りに合わせない
現代社会では、常に他人の評価や世間のスピードが気になってしまいます。しかし、そこから一歩降りてみることが、穏やかに暮らす第一歩です。
1.他人や世間の評価で行動を決めるのではなく、自分なりの価値観を持つこと
2.他人や世間のペースに無理に付いていこうとせず、自分のペースを把握すること
引用:『しないことリスト』 pha著
どんな場所でも長期的に生き残るのは、「自分のイヤじゃないことを自分に無理のないペースでやっている人」だ。
引用:『しないことリスト』 pha著
また、最初から「休む人」だと思われておくことも、自分のペースを守るための知恵となります。
「あの人はときどき休む」というふうに思われていれば、休んでもなんとか回るような準備ができてくるので、休みを取りやすくなる。
引用:『しないことリスト』 pha著
2. お金と仕事の「しないこと」|有能な怠け者であれ
お金を稼ぐために働き、そのストレス解消にお金を使うという循環に陥っていないでしょうか。phaさんは、より効率的でストレスの少ない仕事への向き合い方を提案しています。
お金を稼ぐために働いて、そのことでストレスを 溜めて、そのストレスを解消するためにお金を使ってしまう、ということがないだろうか。
引用:『しないことリスト』 pha著
プログラマの三大美徳として知られる「怠惰」についても、本書では肯定的に捉えられています。
怠惰、つまり怠けることが、なぜ美徳なのだろうか。それは、怠け者ほど仕事をやりたくないので、どうすれば早く効率的に仕事を終わらせられるかを真剣に考えるからだ。
引用:『しないことリスト』 pha著
ハンマーシュタインという昔のドイツの軍人の言葉にこんなものがある。「有能な怠け者は指揮官にせよ。有能な働き者は参謀にせよ。無能な怠け者にはルーチンワークをやらせろ。無能な働き者には一切責任を与えるな」
引用:『しないことリスト』 pha著
仕事をするために人生があるわけじゃなく、人生を充実させるための手段の一つが仕事であるに過ぎないのだから。
引用:『しないことリスト』 pha著
3. 精神論ではなく「環境」と「習慣」を変える|心を整えるコツ
行き詰まった時、私たちはつい「頑張ろう」と精神論に頼りがちです。しかし、本当に効果があるのは、まわりの環境を変えたり、適切にアウトプットしたりすることです。
何かに行き詰まったり、何かを変えたいと思うときは、「気持ちを入れ替えてがんばろう!」と精神論で自分を変えようとするよりも、まわりの環境を変えたほうがいい。
引用:『しないことリスト』 pha著
認識や考えが偏らないようにするためには、思考を頭の中でグルグル回すだけじゃなくて、ときどき外にアウトプットをするようにするといい。
引用:『しないことリスト』 pha著
また、他人からの評価や批判に対しても、程よい距離感を保つことが大切です。
嫌いな奴や合わない奴の言うことは、1割くらいしか気にしなくていい。信頼できる人や気の合う人の言うことでも、自分と完全に価値観や人生が一致するわけじゃないから、7割くらいで聞いておけばいいと思う。
引用:『しないことリスト』 pha著
4. 生活を豊かにする「自己充足」|それ自体を楽しむ
何かの役に立つかどうかではなく、その行為自体を楽しむ。これを「コンサマトリー(自己充足的)」と呼びます。
コンサマトリーというのは、日本語では「自己充足的」と訳されることが多いのだけど、「何かの目的のためにそれをするのではなくそれ自体を楽しむ」ということを表す概念だ。
引用:『しないことリスト』 pha著
本なんて、一冊読んで一行でも気になるフレーズに出会えたらそれで充分元が取れるようなものだ。
引用:『しないことリスト』 pha著
最後に、何があっても忘れてはならないのが、身体的なコンディションの重要性です。
マンガ『じゃりン子チエ』の中で、屋台のラーメン屋で小学生のチエちゃんがおばあちゃんにこんなことを言われるシーンがある。「人間に一番悪いのは腹がへるのと寒いゆうことですわ」
引用:『しないことリスト』 pha著
いかがでしたか?「頑張らなきゃ」という思いを少し手放して、phaさんの提案する「しないこと」を取り入れてみると、今よりずっと呼吸がしやすくなるかもしれません。
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