「筋トレはつらいもの」「筋肉ムキムキになるのはちょっと…」なんて思っていませんか? もしそうなら、それは大きな誤解かもしれません。実は、筋トレは単に体を鍛えるだけでなく、私たちの人生そのものをより良い方向に変える力を持っています。その効果は、最新のスポーツ科学や心理学の研究によって次々と明らかにされています。この記事では、『超筋トレが最強のソリューションである』という本で語られている、筋トレがもたらす驚きの効果を科学的な根拠に基づいてご紹介します。
自信と希望に満ちた自分になれる
「筋トレとメンタル」というと、意外に思う人もいるかもしれません。しかし、筋トレはあなたの心を強くし、自分に対する評価を劇的に高めます。
スポーツ科学や心理学の分野における113本の論文で「筋トレは自尊心を保つ、もしくは高めること」が報告されています。また、男性においては筋力の強さと自尊心の高さが比例する傾向があることもわかっています。筋トレをすることで筋力が向上し、それに伴って自信も高まるのです。これは、筋トレによって自分自身と自分の体に対する自己評価が向上するためだと考えられます。ある研究では、12週間の筋トレプログラムを行ったグループは、筋力が向上しただけでなく、トレーニング前と比べて自分自身と自分の体に対する自己評価が有意に向上したと報告されています。
Velezら(2010)は 16 歳前後の男女 28 名を対象とした調査を行いました。(中略)その結果、筋トレをした群は筋力が向上しただけでなく、自分自身と自分の体に対する自己評価がトレーニングをする前と比べて有意に向上したのです。 自分自身と自分の体に対する自己評価が向上した=自信がついたと解釈しても問題ないだろう。
引用:『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』Testosterone、久保孝史、福島モンタ著
若々しい体と心を保つ
年齢を重ねるとともに体力が落ちるのは仕方ない、と思っていませんか? 筋トレは、そんな諦めを打ち破り、いつまでも若々しい体と心を保つための強力なツールです。
加齢による筋力低下は、サルコペニアや認知症など様々な疾患につながる「負のスパイラル」を引き起こします。しかし、筋トレをすればこの負のスパイラルを食い止めることができます。2016年にアメリカで行われた研究では、60歳前後の男女が筋力トレーニングを10週間行ったところ、平均で7〜8%もの筋量増加が確認されました。年齢に関係なく、トレーニングをすれば筋肉は増えるのです。
2016年に米国でLixandraoらが行った研究では、60 歳前後の男女に筋力トレーニングを行わせたところ、10 週間で平均7~8%もの筋量の増加が確認されたそうです。
引用:『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』Testosterone、久保孝史、福島モンタ著
また、筋トレは骨の健康にも良い影響を与えます。2017年の研究では、筋トレによって骨の形成を妨げるタンパク質が減少し、逆に骨の形成を促す物質が増加することが明らかになりました。骨粗しょう症の改善にも筋トレは効果的です。
さらに、筋トレはメンタルヘルスにも良い影響を与えます。高齢女性を対象とした研究では、筋トレを行ったグループは「希望」が増加し、「ネガティブな気持ち」を指し示す指標が有意に低下しました。筋トレは希望と筋肉を増やし、ネガティブ思考と贅肉を減らしてくれるのです。
筋トレで増すのは「希望」と「筋肉」、減るのは「ネガティブ思考」と「贅肉」。
引用:『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』Testosterone、久保孝史、福島モンタ著
成功する習慣を身につける
筋トレを継続することは、人生のあらゆる面で成功するための「良い習慣」を身につけることにつながります。これは多くの成功者たちが実践し、証明しています。
例えば、リチャード・ブランソンは「生産的であるための秘訣はワークアウト」と語り、ワークアウトをすることで生産的な時間が1日4時間も増えるとまで言っています。また、オックスフォード大学のローズ奨学制度では、学生を選抜する際に学業の成績と同じくらいスポーツの成績を重視します。これは、文武両道の人間に「良い習慣」が備わっていると考えているからです。
文武両道の人間は「良い習慣」を持っているからだ。
引用:『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』Testosterone、久保孝史、福島モンタ著
筋トレは、「自分のゴールを設定し、計画を作り、計画を実行するための時間を作り、実行し、結果を分析し、軌道修正する」という、仕事や勉強にも通じる一連のプロセスそのものです。このゴール達成のプロセスに快感を覚える「目的志向型」の人は、どの分野においても成功しやすいのです。
がんを含む病気のリスクを減らす
筋トレは、見た目や心だけでなく、健康そのものを守る盾にもなります。がんや様々な疾患のリスクを減らす効果が科学的に証明されているのです。
2017年に行われた8万人を対象とした研究で、週に2回以上筋トレをしている人は、そうでない人と比べてがんに関連する死亡率が約30%低いことが明らかになりました。さらに、がん以外の全体的な死亡率についても、筋トレをしている人は若年死する確率が23%低下したという明確な関連性が見られました。
週に2回以上筋トレしている人はそうでない人よりもガンに関連する死亡率が約 30%低い
引用:『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』Testosterone、久保孝史、福島モンタ著
ただし、激しい筋トレや運動は一時的に免疫力が低下する「オープンウインドウ説」というものがあります。大切な試験やイベント前は、激しすぎない適度な強度の筋トレに切り替えるなど、体の声に耳を傾けることも大切です。
筋トレは、まさに人生を変えるソリューションです。あなたも今日から筋トレを始めて、より良い自分と人生を手に入れてみませんか?
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