自分を変える「言葉の力」|ネガティブな自分から卒業する方法

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私たちは日々、自分自身と会話をしています。 それは心の中でつぶやく言葉だったり、独り言だったり、無意識のうちに自分に語りかけている言葉です。 でも、その言葉がもしネガティブなものばかりだったらどうでしょう? 自分を励ますどころか、どんどん自信をなくし、立ち止まってしまうかもしれません。 ゲイリー・ジョン・ビショップの著書『あなたはあなたが使っている言葉でできている』は、私たちが自分自身にかける言葉がいかに人生を左右するかを教えてくれます。 この記事では、その言葉の力を借りて、ネガティブな自分を変える方法について考えていきたいと思います。

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あなたの言葉が現実をつくりだす

 

「大変だ」という言葉を口にするたびに、本当に大変な気がしてくることはありませんか? 『あなたはあなたが使っている言葉でできている』の著者は、次のように述べています。

ネガティブな声は人生の大敵だ。「大変だ」と自分に言うほど、本当に大変な気がしてくる。

引用:『あなたはあなたが使っている言葉でできている』ゲイリー・ジョン・ビショップ、高崎拓哉著

言葉には、現実を形づくる力があります。 ネガティブな言葉を使えば、事態をより悪く感じさせ、問題を実際よりも大きく見せてしまいます。 逆に、ポジティブな言葉を使えば、同じ状況でも前向きにとらえることができます。 著者は、こうも語っています。

問題をどうとらえ、どう表現するかは、すべて自分次第だ。それは足かせにもなれば、前へ進むための踏み台にもなる。人生を沈ませることもあれば、浮かび上がらせることもある。

引用:『あなたはあなたが使っている言葉でできている』ゲイリー・ジョン・ビショップ、高崎拓哉著

つまり、私たちは「問題」を「チャンス」として捉え直すことで、それを成長の材料に変えることができるのです。

 

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立ち止まらないためのヒント

 

 

1. できない理由探しをやめる

 

「~のせいだ」「ツキがない」といった言葉は、自分を縛る足かせになります。 自分の行動ではなく、外部の要因に目を向けてしまうと、いつまでも前に進むことができません。 著者は、この習慣を断ち切ることを強く勧めています。

ツキのなさを嘆くのはやめよう。ほかの人のせいにするのはやめよう。外的要因や、状況のせいにするのはやめよう。子ども時代や、育った環境のせいにするのはやめよう。

引用:『あなたはあなたが使っている言葉でできている』ゲイリー・ジョン・ビショップ、高崎拓哉著

そして、次のような古代ギリシャの哲学者、エピクテトスの言葉を引用しています。

賢い人間とは、手に入らなかったものを嘆くのではなく、手にしたものを慈しむ人を言う。

引用:『あなたはあなたが使っている言葉でできている』ゲイリー・ジョン・ビショップ、高崎拓哉著


 

2. 決断しないことの代償を知る

 

不安や恐怖を感じて行動できない時、私たちは「決断しない」という選択をしがちです。 しかし、行動しないことには大きな代償が伴います。 デール・カーネギーは、次のように述べています。

行動せずにいると疑念や恐怖が生まれる。行動すれば自信と勇気が生まれる。恐怖を克服したいなら、家でじっと考えるだけではいけない。外へ出て忙しく過ごさなくてはならない。

引用:『あなたはあなたが使っている言葉でできている』ゲイリー・ジョン・ビショップ、高崎拓哉著

そして、行動することの重要性を、セオドア・ルーズヴェルトの言葉を引用して説明しています。

どんな決断であれ、一番いいのは正しい決断をすること。次にいいのは間違った決断をすること。そして最悪なのは何も決断しないことだ。

引用:『あなたはあなたが使っている言葉でできている』ゲイリー・ジョン・ビショップ、高崎拓哉著

何も行動しないと、疑いや恐怖は増すばかりです。 まずは一歩踏み出し、行動することで、自信が生まれ、前に進む勇気が湧いてくるのです。


 

3. 期待を手放す

 

私たちは、他人に対して無意識のうちに多くの期待を抱いています。 「この人はこうしてくれるはず」「こうあるべきだ」といった期待が裏切られると、私たちは怒りや不満を感じてしまいます。 著者は、この非生産的な期待を「切り捨てる」ことを提案します。

そこで提案だ。期待を切り捨てよう!期待を手放すのだ。今すぐに!不必要で非生産的な期待にしがみついて泥沼にはまるより、人生は予測がつかないという事実を受け入れ、実際の状況と向き合うほうがずっとパワフルだ。

引用:『あなたはあなたが使っている言葉でできている』ゲイリー・ジョン・ビショップ、高崎拓哉著

そして、この本で最後に紹介される言葉が「何も期待せず、すべてを受け入れる」という言葉です。

「何も期待せず、すべてを受け入れる」。これがこの本の最後のアサーティブな言葉だ。

引用:『あなたはあなたが使っている言葉でできている』ゲイリー・ジョン・ビショップ、高崎拓哉著

他人や状況に対する過度な期待を手放すことで、私たちはありのままの現実を受け入れ、人間関係を劇的に改善させることができるのです。

 

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自分を変える言葉たち

 

『あなたはあなたが使っている言葉でできている』には、自分自身に言い聞かせるべきパワフルな言葉がいくつも紹介されています。

  • 「私には意志がある」

  • 「私は勝つに決まっている」

  • 「私にはできる!」

  • 「先がわからないからおもしろい」

  • 「自分は思考ではなくて行動だ」

  • 「私はがむしゃらになる」

  • 「私は何も期待せず、すべてを受け入れる」

これらの言葉を意識して使い、自分との会話をポジティブなものに変えていきましょう。 そうすれば、きっとあなたの人生も良い方向に進んでいくはずです。

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