年収90万円で「ハッピーライフ」を送る秘訣とは?

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現代社会において、「お金がないと幸せになれない」という考え方が支配的になりがちです。しかし、大原扁理さんの著書『年収90万円で東京ハッピーライフ』は、その常識を軽やかに覆します。年収90万円という金額で、東京で心豊かな生活を送る著者の姿は、私たちに「本当の豊かさとは何か?」を問いかけます。


 

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幸せの基準は自分で決める

世間の「ふつう」に惑わされない

私たちは子どもの頃から、世間の「ふつう」や「当たり前」を刷り込まれて育ちます。しかし、著者は「世間ほどぼんやりして当てにならないもんはない」と断言します。

子どもの頃から世間にいろんな「ふつう」や「当たり前」を刷り込まれますけど、世間ほどぼんやりして当てにならないもんはない。自分の実感を基準にしたほうが、のちのち変わってしまったとしても、人のせいにしなくてすむし、長い目で見ればずいぶんラクに生きられる。

引用:『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理著

自分の実感を基準にすることこそが、本当の幸せを見つける第一歩だと教えてくれます。

 

好きなことを優先する勇気

「役に立つかどうかわからない嫌いなこと」に時間を費やすよりも、好きなことを優先することの重要性も語られています。

好きなことと嫌いなことがあったら、ぜひ好きなことを優先してください。役に立つかわからない嫌いなことを、イヤだな~と思いながらやる時間は、人生にちょっとぐらいあってもいいけど、ないほうが絶対楽しいですから。

引用:『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理著

人生をより楽しくするために、自分の「好き」に素直になることの大切さが伝わってきます。


 

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シンプルな生活で心身を整える

食べ物と身体のつながり

著者は、食生活が心身に与える影響についても言及しています。

実際、食べ物が消化されないまま寝てしまうと、胃に負担がかかるらしいんですよね。こないだなんかの本で読んだんですけど、動物は秋にたくさん食べて脂肪を蓄えておき、冬眠の直前は何も食べずに胃を空っぽにしておくそうです。胃の中に未消化の食べ物を入れたまま長い眠りに入るのは命取りになるんですって。このへんからも、自然に学ぶことはあるかも。

引用:『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理著

また、食生活を整えることで、心にも変化が訪れると語ります。

食生活をゆるい玄米菜食にしてから、どうでもいいことにキレることが確実に減りました。そしたらすんごいラク。キレるってけっこうなエネルギー使うのね~、なんて思ったこと

引用:『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理著

「一物全体」という日本の食養の考え方も取り入れ、食べ物をまるごといただくことの重要性も示唆しています。

粗食をするにあたって、無視できない言葉が「一物全体」です。これは食養という日本古来の栄養学の基本的な概念のひとつ。「野菜でも魚でも、食べ物は全体で完全な栄養素。まるごといただくのが、栄養のバランスがいい」という考え方です。

引用:『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理著

 

日常のささやかな習慣

著者の朝の習慣からは、無理なく心地よい生活を送るヒントが得られます。

湯たんぽの、人肌ぐらいのぬるま湯で顔を洗い、電気ケトルでお湯を沸かしてる間にラジオ体操。その後、体操で若干息を切らしながら最近マイブームの飲み物を飲みます。それはさっき沸かした白湯です。ただのお湯ですけどね。アラサーになると白湯がじんわり美味いんだこれが。

引用:『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理著

冬の朝食も、シンプルなスープで済ませるといいます。

冬の朝ごはんの定番はスープ。季節の野菜とか豆腐をテキトーに入れて、コンソメで煮て、塩コショウで整えるだけのカンタンなもの。

引用:『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理著

こうした小さな工夫が、日々の満足度を高めているようです。


 

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物質的な豊かさからの解放

「欲しいもの」と「必要なもの」を見極める

お金に縛られない生活を送るためには、物欲をコントロールすることも大切です。

①まず物欲を減らす

②工夫して生活する

③「欲しいもの」でなく「必要なもの」だけを買う

④週に最低何日働けばいいか逆算&実践!

引用:『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理著

このシンプルな4つのステップは、私たちがお金との付き合い方を見直すきっかけを与えてくれます。

 

比較することの弊害

他人と自分を比較することで、かえって辛くなることもあると著者は指摘します。

人と比べてしまうことの本当の問題は、比べることそれ自体にあるのではなく、比べることで辛くなってしまったり、それなしではハッピーになれなくなることです。

引用:『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理著

自分自身に目を向け、内なる幸せを見出すことの重要性が語られています。

 

本当の価値とは

高価なものが必ずしも最高の価値を持つとは限らない、という示唆に富んだ言葉もあります。

知り合いの社長さんが言っていた、これを端的に表してる言葉があります。「 10 倍高い寿司を食べたからって、 10 倍ウマいわけじゃないんですよ」。

引用:『年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理著

これは、多くの人が見落としがちな「本当の豊かさ」とは何かを教えてくれます。


 

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まとめ

『年収90万円で東京ハッピーライフ』は、物質的な豊かさだけが幸せの基準ではないことを教えてくれる一冊です。自分の心の声に耳を傾け、シンプルに生活し、本当に大切なものを見極めること。そうすることで、私たちも自分にとっての「ハッピーライフ」を築けるかもしれません。

この本から得られるヒントを、あなたの生活にも取り入れてみませんか?

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