プロセスエコノミーとは?尾原和啓氏が語る「これからの時代の価値の作り方」

Book

インターネットの普及によって、優れた商品やサービスは瞬時に共有されるようになりました。その結果、完成品だけで差別化することが難しい時代になっています。

そんな時代に注目されているのが、尾原和啓氏が提唱する「プロセスエコノミー」です。本記事では、『プロセスエコノミー』の内容をもとに、なぜ今プロセスが価値になるのか、個人や企業はどのように活用できるのかを解説します。

スポンサーリンク

プロセスエコノミーとは何か

プロセスエコノミーとは、完成した成果物だけでなく、その過程そのものに価値を生み出す考え方です。

このような人もモノも埋もれる時代の新しい稼ぎ方が、プロセス自体を売る「プロセスエコノミー」です。なぜならプロセスはコピーできないからです。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

従来は完成品や結果が評価の対象でした。しかし、SNSや動画配信サービスによって制作過程をリアルタイムで共有できるようになり、人々は「どう作られたのか」「誰が作ったのか」に価値を感じるようになりました。

スポンサーリンク

なぜプロセスが価値になるのか

完成品だけでは差別化できない時代

あらゆる情報がネットによってものすごい勢いでシェアされるようになり、商品のクオリティだけで差別化することは難しくなりました。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

優れた商品が登場しても、すぐに模倣される時代です。そのため、真似できない「背景」や「物語」が重要になります。

人は共感できる物語に惹かれる

出来上がるまでのプロセスであったり、誰が作っているかであったり、あとは、コミュニティ内でのコミュニケーションのためであったり、そのようなことが価値を作っているのです。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

人は商品そのものではなく、その背景にあるストーリーや人柄に共感します。その共感がファンを生み出し、継続的な応援につながるのです。

スポンサーリンク

幸せとプロセスエコノミーの関係

尾原氏は、人が幸せを感じる要素についても紹介しています。

アメリカ人心理学者マーティン・セリグマンが唱えた「幸せの5つの軸」というものがあります。その5つとは「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」です。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

プロセスエコノミーは、単にお金を稼ぐ手法ではありません。挑戦する過程そのものに価値を見出し、人とのつながりや没頭感を得られる生き方でもあります。

スポンサーリンク

プロセスエコノミーで重要な「Why」

なぜやるのかを共有する

プロセスエコノミーを実践するうえで最も大切なのは、あなたの中にある「Why」(なぜやるのか・哲学・こだわり)をさらけ出すことです。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

商品説明や機能説明だけでは、人は動きません。その人が何を信じ、なぜ挑戦しているのかが共感を生みます。

心技体の中で最も重要なのは心

体(What)と技(How)があり、一番大事なのは心(Why)です。心技体が一致しているからこそ、時代を超えて人を感動させる力をもっているのだと思います。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

完成品であるWhatや方法論であるHowは真似できます。しかしWhyは真似できません。

スポンサーリンク

人を巻き込むストーリーの作り方

Me We Now理論

尾原氏は人を巻き込むためのフレームワークとして「Me We Now」を紹介しています。

「自分の話をして距離を縮める(Me)」「共通点を見いだして連帯感を作る(We)」「自分のやりたいことを説明する(Now)」。まずこの「Me We Now」の骨格を考えて、エピソードを書き足していったと言います。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

この流れを意識することで、自分の挑戦に共感してくれる仲間を集めやすくなります。

共感がファンを生む

①共感→熱狂 ②愛着→無二 ③信頼→応援

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

単なる顧客ではなく、応援してくれるファンを作ることがプロセスエコノミーの本質です。

スポンサーリンク

共感を生み出す3つの要素

尾原氏は、人が意義を持って行動するときに重要なポイントとして次の3つを挙げています。

①マイクロ・インタレスト(自分ならではのこだわり) ②コミットメント(やりきる責任感) ③弱さの自己開示(ちょっとした失敗)

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

成功だけを見せるのではなく、失敗や悩みも共有することで、より深い共感が生まれます。

スポンサーリンク

お客さんを「共犯者」にする時代

BTSの事例は、プロセスエコノミーを象徴しています。

現地の「ARMY」と交流しながら、BTSの良さを中東で広めていく方法それ自体を現地のファンと一緒になって考えていきました。お客さんを、ファンに、そして共犯者にしていったのです。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

単なる消費者ではなく、一緒にプロジェクトを作る仲間として巻き込むことで強いコミュニティが形成されます。

スポンサーリンク

プロセスに溺れないために

一方で、プロセスエコノミーには注意点もあります。

プロセスに溺れてしまうと、壮大な夢と足元の現実の乖離に耐えられなくなってしまいます。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

理想を語るだけではなく、現実を見ながら一歩ずつ進むことが大切です。

大きなことを語っているのに、実際はまだまだたいしたことがない。これは大きなチャレンジをする人にとって必然のことですが、問題なのは、次第にその辛い現実を直視できなくなってしまうことです。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

スポンサーリンク

夢中になれる仕事の条件

尾原氏は、楽天大学学長の仲山進也氏の考え方も紹介しています。

楽天大学学長の仲山進也さんは人間が夢中になるには3条件あると言います。まず「得意」であること。そして「その得意がやっているだけで楽しい」こと。最後に「それが誰かの役に立つ」ものであるということです。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

この3つが重なる場所こそ、自分だけのプロセスエコノミーを築ける領域と言えるでしょう。

スポンサーリンク

まとめ

プロセスエコノミーは、完成品ではなく「挑戦する過程」に価値を生み出す考え方です。

コピーできる成果物よりも、コピーできないストーリーや価値観が重要になる時代になりました。

私たちは「自分が作りたいものを作る」ために命を燃やすべきなのです。プロセスエコノミーは、そんな私たちの新しい生き方を実現するため、この大激動時代を生きる一人一人の武器にもなっていきます。

引用:『プロセスエコノミー』尾原和啓著

これから個人で発信を続ける人や、ブログ・SNS・事業を育てていく人にとって、プロセスエコノミーは非常に有効な考え方と言えるでしょう。

コメント