現代の日本において、健康意識が高まっている一方で、がんや糖尿病などの生活習慣病は増加の一途を辿っています。なぜ私たちはこれほどまでに病気に悩まされるのでしょうか。
歯科医師であり、東洋医学や食養生に詳しい吉野敏明氏は、その原因が「日本人が歴史的に食べてこなかった4つの物質」にあると警鐘を鳴らしています。本記事では、吉野氏の著書『四毒抜きのすすめ』に基づき、私たちが日常的に口にしている食べ物の危険性と、本来あるべき和食の姿について解説します。
避けるべき「四毒」とその正体
吉野氏が「四毒」と呼び、現代病の根源として指摘しているのは、以下の4つの食品群です。
日本人が歴史的に食べてこなかったけれど、現代食に多く含まれているものとは具体的には何か? それが、私が「四毒」と呼ぶ「小麦」「植物油脂」「乳製品」「甘いもの」です。
引用:『四毒抜きのすすめ』吉野敏明著
これらは戦後の食生活の欧米化にともない、急速に日本人の食卓へ浸透しました。しかし、私たちの体は、これらの物質を大量に処理できるようには作られていないのです。
① 小麦(グルテン)
パンやパスタに含まれるグルテンは、腸内環境を悪化させる「リーキーガット」の原因となり、アトピーや鼻詰まり、さらには将来的ながんのリスクを高めるとされています。
② 植物油脂
特に精製された油や、マーガリン・コーヒーフレッシュに含まれる「トランス脂肪酸」は、吉野氏により「植物性のプラスチック」とまで表現されています。これらは神経疾患や循環器疾患のリスクを増大させます。
③ 乳製品
「骨のために牛乳を飲む」という常識に対し、吉野氏は逆説的なデータを提示しています。乳製品の摂取は乳がんや前立腺がんとの相関が強く、骨密度をかえって低下させる可能性も指摘されています。
④ 甘いもの
砂糖だけでなく、現代の品種改良によって極端に糖度が高まった果物(シャインマスカットなど)も、インスリン抵抗性を引き起こし、糖尿病を誘発する一因となっています。
なぜ「パン」は太りやすく、病気を招くのか
健康に気を使っている人でも、朝食にパンを食べる習慣がある方は多いでしょう。しかし、パンは単なる小麦製品ではなく、複数の「毒」が組み合わさった加工食品であると吉野氏は述べています。
パンは、小麦粉と油、砂糖、水を混ぜて、酵母を加えて発酵させて作ります。 つまりパンは、たとえ無添加であっても加工食品なのです。人工的に作られた食べ物なのです。
引用:『四毒抜きのすすめ』吉野敏明著
うどんや蕎麦が基本的に粉と水で作られるのに対し、パンには必ずと言っていいほど「油」と「砂糖」が含まれます。この組み合わせが肥満を加速させ、依存性を生んでいるのです。
歴史が証明する「和食」の力
かつて日本を苦しめた「脚気(かっけ)」の歴史を振り返ると、精製された白米よりも、栄養豊富な玄米や麦飯がいかに重要かがわかります。
日露戦争時には、海軍の脚気患者数は105人。脚気による死亡は0人です。 その後、米糠を分析した結果、ビタミンB群が日本人により発見され、ビタミンという概念が確立しました。
引用:『四毒抜きのすすめ』吉野敏明著
吉野氏は、日本人が古来より食べてきた「ご飯|味噌汁|納豆|刺身」といった、油を使わない調理法(煮る・焼く・蒸す)こそが、日本人の遺伝子に最も適した食事であると強調しています。
四毒を抜き、本来の健康を取り戻す
健康情報が溢れる現代では、ビジネスのために「オリーブ油は体にいい」「ヨーグルトは毎日食べるべき」といった印象操作が行われていることも少なくありません。しかし、実際に不調を抱える多くの患者が「四毒」を断つことで劇的な改善を見せているといいます。
実際に四毒を断った人たちは、例外なく体調がよくなっています
引用:『四毒抜きのすすめ』吉野敏明著
まずは、いつもの菓子パンをおにぎりに変える、調理に油を使わない工夫をする、といった小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。
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