今回は『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』(堀田秀吾著)から得た知見をもとに、日常生活で実践できる「考えすぎない」思考法についてご紹介します。
体を動かして脳をリフレッシュ
疲れや眠気に襲われたとき、コーヒーに頼るのではなく、少し体を動かしてみましょう。
ジョージア大学の研究によると、コーヒーよりも10分間の階段の上り下りの方が眠気覚ましに効果的だという結果が出ています。
また、千葉大学の研究では、パソコン作業後の歯磨きが脳を活性化させ、爽快感や集中力を高める効果があることが判明しました。
手の動きや口腔内の刺激が脳に良い影響を与えるようです。
「この実験では、参加者にまず20分のパソコン作業をしてもらいました。そして、そのあとに ①「歯みがきをするグループ」、②「歯みがきをしないグループ」に分けて、その効果について調べたのです。
この結果、①の歯みがきをしたグループは大脳が活性化し、「爽快感」「集中力」「頭のスッキリ感」が得られました。」
引用:『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』堀田秀吾著
不安とうまく付き合う
不安を完全になくそうとするのではなく、不安とうまく付き合う方法を見つけることが大切です。
人間の脳の構造上、不安を感じないことはありません。重要なのは、不安に飲み込まれるのではなく、そのエネルギーを前向きな行動に変換することです。
「不安にならないようにしよう」ではなく、「不安とうまく付き合っていこう」と考えてみてください。
この高度な社会を生み出してきたのも、不安であり、心配性な私たちの性質なのです。」
引用:『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』堀田秀吾著
行動を起こすことの重要性
研究によると、長期的には「やらなかったこと」への後悔が「やってしまったこと」への後悔よりも強く残る傾向があります。
悩むならば、「どうすれば解決できるか」という行動ベースの考え方をしましょう。
また、やる気は行動を起こしてから生まれるものです。最新の脳科学では、手をつけない限りやる気は起きず、集中もできないことがわかっています。
「イヤだなぁ」と思う時間を減らし、さっさと作業に取りかかることが考えすぎを防ぎ、結果的に幸福感を高めることにつながります。
目の前のことに集中する
人は目の前のことに集中できているときに幸せを感じやすくなります。
何かに熱中していると他のことを考える余裕がなくなり、時間を忘れるほどの充実感を得られます。
小さな悩みに費やす時間は将来的に無駄になる可能性が高いため、大事なこと以外はあえて目を向けないことも時には必要です。
笑顔の効果を活用する
笑顔にはストレス抑制効果があることが研究で示されています。
口角を上げるだけで脳が「楽しい」「嬉しい」という錯覚を起こすのです。
アルスター大学の研究では、運動中に笑顔でいると運動のつらさを忘れるという結果も出ています。
「笑顔にはストレス抑制効果があるということです。
より強い笑顔のほうがその効果は高くなります。笑顔なだけで脳が「楽しい」「嬉しい」という錯覚を起こすんですね。」
引用:『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』堀田秀吾著
まとめ
考えすぎないためには、体を動かす、不安とうまく付き合う、行動を起こす、目の前のことに集中する、そして笑顔を意識するという方法があります。
これらの方法を日常生活に取り入れることで、より充実した毎日を送れるでしょう。
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