『高城式健康術55』に学ぶ!健康的な生活を送るためのヒント

Book

健康に関する情報は巷に溢れていますが、本当に信頼できる情報を見極めるのは難しいものです。今回ご紹介する高城剛氏の著書『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~』は、現代社会で健康を維持するための具体的なアプローチが詰まった一冊です。本書から、日々の生活に取り入れられる健康術のヒントをいくつかご紹介します。


 

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食生活を見直す:何を摂り、何を控えるか

避けるべきもの:小麦・乳製品、そしてジャンクフード

現代の食生活において、私たちが意識せずに摂取しているものの中には、体の不調を引き起こす原因となるものがあります。高城氏は特に、小麦(グルテン)と乳製品(カゼイン)の摂取を控えることを推奨しています。

もちろん、自著『333ウルトラデトックス』(NEXTRAVELER BOOKS、2019年)に記載したように、徹底的に小麦(グルテン)や乳製品(カゼイン)を日々の食事から排除した。また、 40 歳にして「記憶が飛ぶ」友人は、小麦(グルテン)を徹底して控えると、症状が一切出なくなった。そして、再び小麦を食するようになると、再び「記憶が飛ぶ」症状が現れる。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著

また、「菌入りヨーグルト」などの製品についても、その品質とマーケティングの実態に疑問を呈しています。

だからといって、過度なマーケティングコストをかけ、品質が良いとはいえない「菌入りヨーグルト」などの製品を安易に摂取することは、控えたほうがいいだろう。それこそ、腸の不調(および気がつかない情報中毒)による「広告代理店脳」に侵されてしまっている 証 だ。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著

さらに、日本の食事情についても興味深い指摘があります。

米国から日本を訪れる友人たちは、皆、東京の食事が安くて美味しいことに驚いているが、同じビッグマックでも、米国のビッグマックより日本のビッグマックのほうが「体に悪い」ことは、ほとんど知られていない。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著

アメリカでは2018年からトランス脂肪酸の食品添加が原則禁止され、マクドナルドもこれに対応し、ほぼゼロに近いレベルまで削減しています。

一方、日本では法的な規制がなく、マクドナルドも2007年以降トランス脂肪酸の削減に取り組んでいるものの、完全な排除には至っていません。ショートニングやマーガリン由来のトランス脂肪酸が依然として含まれている可能性があります。

積極的に摂りたいもの:良質な肉、玄米、そして魚

一方で、積極的に摂取すべき食品もあります。高城氏は、地鶏やグラスフェッド(牧草飼育)の牛肉を選択することを勧めています。また、副腎疲労の人に不足しがちなビタミンB群を補うために、玄米や良質な豚肉、貝類、海藻類を多く摂ることを推奨しています。

肉なら地鶏やグラスフェッド(牧草飼育)の牛肉を選択。また、ホルモンの生産過程で大量に消費されるビタミンB群は、副腎疲労の人が不足しやすい栄養素ゆえ、これらを含む玄米や良質な豚肉、貝類や海藻類を多めに摂ることを心がけたい。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著

特に玄米については、その栄養価の高さに注目しています。

基本的に口に入れるものの 51%以上は玄米にしていて、ホテルに2台の玄米専用炊飯器を持ち込んで、発芽玄米と発酵玄米用に炊き分けている。玄米専用炊飯器が素晴らしいのは、味わいもさることながら、オートで発芽できる点だと思っている。玄米は発芽させると、眠っていた酵素が活性化し、栄養素が爆発的にアップし、食物繊維は発芽することで3%から4%に、アミノ酸は玄米の2・5倍、白米の4・5倍に増加。特に脳内に多く含まれる神経伝達物質のGABA(ギャバ)が、玄米の1・7倍、白米と比べて 10 倍に増大する。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著

さらに、玄米を選ぶ際には、農薬の影響を避けるために「合鴨農法」の玄米を推奨しています。

また玄米は、ぬかの部分に農薬が残りやすいので、しっかり 研ぐことも忘れてはならない。できれば、ただの有機栽培や無農薬の玄米を選ぶだけではなく、安土・桃山時代に豊臣秀吉が推奨した合鴨農法の玄米をオススメしたい。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著

魚については、日本人が多く消費するマグロについて触れています。

大型魚の代表格であるマグロは、日本人が最も好む魚だ。マグロの寿司や刺身、ツナ缶はとても 馴染みがある食材であり、日本は世界で獲れるマグロの3分の1を消費する世界一のマグロ消費大国である。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著

魚に含まれるDHA・EPAを効率的に摂取するためには、調理法も重要です。

刺身など生の魚で摂れる量を100%とした場合、焼き物や煮物ではDHA・EPAともに約 20%ほど減少してしまう。さらに揚げ物にすると約 50%も減少するため、食事から摂れる量は限られているのが、実情だ。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著


 

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積極的に取り入れたい健康習慣

酵素浴でデトックス

体を温める方法として、サウナとは異なる「酵素浴」が紹介されています。

酵素浴とは、米ぬかやおがくず、よもぎなどを使い、自然発酵させ、その発酵熱を利用して温浴する「乾式の温浴法」だ。天然の発酵熱を利用し、専用の木箱に入るのだが、 50 ℃から 70 ℃近くまで温度が上がることもあって、せいぜい 10 分から 15 分程度しか入っていられない。その短時間に、自分でも驚くほどの汗が全身から吹き出すのだ。サウナより発汗性も高い。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著

 

ビタミンD3の重要性

現代人の多くが不足しがちな栄養素として、ビタミンD3が挙げられています。

なぜならビタミンD3は、陽光が強い 10 時から 15 時の間に、日焼け止めクリームを使わずに週2回以上、 30 分以上外にいなければ体内生成されないからだ。しかも、屋内で窓越しに日光を浴びても生成されないので、直射日光に当たることが条件になる。つまり、情報化社会の進歩と比例するように、先進国を中心とした人々は、血中ビタミンD3濃度が低下し続けているのが現状である。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著

ビタミンD3は、ウイルス対策や花粉症対策にも有効であると述べられています。

いまや僕にとって、インフルエンザ、風邪などのウイルス蔓延、そして花粉が吹き荒れる冬から春にかけての都市生活時には、ビタミンD3は生き抜くためのサバイバルツールとなった。新型ウイルス対策にも欠かせない。そこで、僕のオススメのD3サプリメントは、米国Vital Nutrients(バイタルニュートリエンツ)社の「Vitamin D3 5000IU」だ。書いてある摂取量を鵜呑みにするのではなく、事前に血中濃度を調べて自分に合う量を摂取することをオススメしたい。酷い花粉症や風邪の初期症状には、3日間だけ30000 IU ほど取り入れたほうが、効果が上がる場合もあるので、各人医師と相談されたい。

引用:『高城式健康術55~医師が教えてくれない家庭の医学~ (光文社新書)』高城 剛著


 

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自分に合った健康法を見つける

高城氏の提唱する健康術は、食生活から生活習慣まで多岐にわたります。全てをすぐに実践するのは難しいかもしれませんが、ご自身のライフスタイルに合わせて、できることから取り入れてみてはいかがでしょうか。


この記事が、あなたの健康的な生活の一助となれば幸いです。本書には、さらに多くの健康に関するヒントが詰まっていますので、興味があればぜひ手に取ってみてください。

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