「やりたいこと」が見つからないあなたへ!物語思考でキャリアを切り拓くヒント

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「やりたいこと」が見つからなくて悩んでいる方、多いのではないでしょうか?漠然とした不安を抱えながらも、どう行動すれば良いか分からない。そんなあなたのキャリア設計に役立つヒントが、『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』には詰まっています。今回は、本書から厳選したエッセンスをご紹介します。


 

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成功への近道は「まずは自分の頭で考えない」

何かを成し遂げたい時、つい「どうすればいいんだろう?」と自分の頭で考え込んでしまいがちです。しかし、本書は全く異なるアプローチを提唱しています。

何かを成功させるためのコツは、「最初は自分の頭で考えない」ことです。多くの場合、すでにノウハウは存在するので、まずはそのとおりにやってみるんです。本当に自分の頭で考えないといけない領域までは、なるべくハウツーを使って最短距離で進むのがおすすめです。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著


 

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「何をしたいか(Do)」よりも「どうありたいか(Be)」をイメージする

「やりたいこと」を見つけるのは難しいと感じるかもしれません。そんな時は、視点を変えてみましょう。

なので、「物語思考」では「やりたいこと」を設定するのではなく、まず「なりたい状態をイメージ」することからスタートします。「何をしたいか」(Do)を考えるのは難しくても、「どうありたいか」(Be)はイメージしやすいんですね。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著


 

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未来の自分が現在の行動を方向づける

私たちの行動は、過去の経験に引きずられがちですが、実は未来の「なりたい自分」が大きな影響を与えます。

人間、過去にやってきたことを惰性で今日してしまうことが多いから、なんとなく過去の自分のほうが今の自分に影響を与えそうな感じがしますが、 現在の行動には未来になりたい自分像のほうが影響を与える んですね。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著


 

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具体的な事例から可能性を見出す

漠然とした目標ではなく、具体的な事例に触れることで、現実的な可能性が見えてきます。

アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコのエンジニア給与の平均は2022年1月時点で、 14 万3766>ドルらしく、日本円にして1800万円くらいです。Appleの開発者の平均年収は2000万円を超えます(indeed調べ)。 20 代でこのあたりの年収になる人もゴロゴロいるんだとか。  ということを踏まえると「プログラミングができるようになって、英語を勉強して働けるようになって移住したら、意外と2000万円とかはあり得るのかも」というのがわかります。年収1兆円、という単に大きな数字を言ってもどうやればいいのかがわからないので意味がありませんが、今説明した事例を知るだけでも、「英語とプログラミングができたら年収2000万円が見える」というのがわかります。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著


 

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失敗を恐れず、たくさん試すことの重要性

キャリアを切り拓く上で、失敗はつきものです。しかし、その失敗こそが成長の鍵となります。

多角的な視点を養うには

ムカつく相手の理論をボコボコにするようなノリで書いてみてください。気持ちよく書いちゃって大丈夫です。こういった作業をやっていくと、いつの間にか多角的に事実を見られるようになります。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

 

初期段階での「無駄」が後の成功に繋がる

『脳はすこぶる快楽主義』(池谷裕二)という本に書いてあったのですが……。ネズミを、複雑な迷路に入れて、最短距離をどのくらいで見つけられるか?というものです。ネズミは何日か経つと、自分で最短距離を見つけられるようになる、という話だったのですが、おもしろいことに、個体差があるんです。 20 日かかるネズミもいれば、3日で正解にたどり着くネズミもいる。じゃあ、それは何の差か?というとシンプルに「迷路に入れられた最初の1、2日でどれだけ多く失敗したか」らしいんです。 学習の初期に、どれほど無駄なルートを通ってたかが決め手 なんだとか。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

この話は、私たちの学習にも当てはまります。最初から完璧を目指すのではなく、多くの試行錯誤を経験することが、結果的に最短ルートを見つけることに繋がるのです。

 

幼稚園児とMBA学生のマシュマロ・チャレンジ

で、「マシュマロ・チャレンジ」というのがあります。これは「4人ずつのチームで、 20 本のスパゲッティと、 90 ㎝ずつのテープとひもで自立する建造物を作り、そのいちばん上にマシュマロをのせ、制限時間内で、できるだけ高い建造物を作ったチームが勝ち」というルールなんですが、これをやると、いろいろ試しまくる幼稚園児のほうが、賢く戦略を立てて実行しようとするMBAの学生や弁護士、コンサルタントよりも成績がいいらしいんです。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

この事例は、計画ばかり立てて行動しないよりも、とにかく手を動かして試すことの重要性を示しています。


 

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夢や目標は柔軟に変化させていく

大きな夢や目標を持つことは素晴らしいですが、それに固執しすぎる必要はありません。

ぼくの周りには、大きな夢や目標を持っている起業家の人などが多いです。そういった人たちの共通点をあげるとしたら、意外かもしれませんが、「自分の設定した夢や目標を変えるのに躊躇がない人」だったりします。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

大きな夢や目標に向かって努力している人たちは、結構みんな、やることをコロコロ変えているんですね。その上で、一番フィットして、一番うまくいきそうなものを「夢」にしているんです。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

状況に合わせて柔軟に目標を修正していくことが、成功への鍵となります。


 

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年代別のキャリア戦略「VSOP」

キャリアにはそれぞれのフェーズに応じた戦略があります。

20 代:(V)バラエティ。いろいろやってみるのがいい

30 代:(S)スペシャリティ。専門性で戦う

40 代:(O)オリジナリティ。あの人っぽいよね、と言われるようにする

50 代:(P)パーソナリティ。あの人と仕事したい! と思われるようにする

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著


 

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「キャラクター」として行動する

「自分とはなにか」と深く考えるよりも、理想のキャラクターになりきって行動してみましょう。

キャラクター=求めるもの+動き+障害+選択

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

『LOVE理論』(水野敬也)という男性向けの恋愛のハウツー本で「うわっつらKindness」という理論があります。この理論は「女性は優しい男が好きなわけではない。優しい行動をする男が好きなのだ」という考え方に基づいており、「この項目が優しい行動だ」というリストが載っています。たとえば「車道側を歩く」とか「女性が椅子に座るときは椅子を引く」などです。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

未経験の仕事を依頼されたときにどうするか?/その分野の本をすぐに5冊くらい読んで「土地勘」をつける  本の読み方はどうか?/要点だけ押さえながら飛ばし飛ばし読む

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

もし相手を傷つけてしまったときはどうするか?/すぐに自分の非を認め、心から謝罪する

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

「自分とはなにか」を考えるよりも、なりたいキャラを考え、そのキャラがしそうな行動をリストアップし、ひたすら行動していくほうが、いきいきと自分が生きたいような人生を楽しめるようになるはずです。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著


 

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成功の確率を上げるためのヒント

生まれ月の有利不利

マルコム・グラッドウェルの『天才!』という本によると、カナダのプロ・アイスホッケー選手には1月生まれが圧倒的に多いらしいですね。というのも、チームに入れる年齢の境目が 12 月末であり、1月生まれは、同じ年で1月生まれから 12 月生まれまでの子どもたちの中で一番歳が上になり、有利になるからです。小さいころは、数ヶ月でだいぶ成長に差が出ますからね。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

これは、成功には偶然の要素も大きく関わることを示唆しています。

 

確率論で考える

断られる可能性が高いものなのに、数件しかアタックしないと断られたときに心理的なダメージを負うから、そういうときは、確率論だけで考えるほうがいいので、たくさんアタックしよう」みたいに覚えておくといいと思います。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

 

相手よりも優位に立つ情報を持つ

むしろ「Web3のプロジェクトに関わっていました。DAOというものなんですが、非中央集権のプロジェクトで、トークンをインセンティブにして世界中の人と働いています」などと言ったほうが、相手よりも優位に立てます。相手は「あ、やばい、最新の技術だ。知っておかないと」となるからです。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著

 

確実に勝てる場所で勝つ

「最初は絶対に勝てるところで勝っておく」 という意味です。詳しく説明します。就任からの最初の1ヶ月は、みんな身構えます。「この人はどんなことをやるんだろうか」と思います。このときに「大胆に改革するぞ!まずは全プロセスをIT化する!」などと大改革してしまうと、社内の反発をものすごく受けます。 なので、そのときには、簡単にできる改革だけをするらしいんですね。たとえば、「社員全員が、あいさつを必ずするようにする」「毎日、掃除をするようにする」というのを徹底的にやったらしいのです。それを1ヶ月続けると、「彼が来てから社内が明るくなった」とか「社内が清潔になって働きやすい」と言われるようになったんです。これは、難易度の割に、誰しも実感できるいい効果があったんですね。つまり、絶対に勝てるところでだけ勝ったんです。

引用:『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 (幻冬舎単行本)』けんすう(古川健介)著


 

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まとめ

『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』は、「やりたいこと」が見つからずに悩む私たちに、行動することの大切さ、そして未来の自分をイメージすることの重要性を教えてくれます。ご紹介したヒントが、あなたのキャリア設計の一助となれば幸いです。

あなたは、どんな「なりたい状態」をイメージしますか?

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