「老化は避けられない」と諦めていませんか? しかし、現代の予防医療は、私たちが健康で長生きするための、驚くべき可能性を秘めています。
堀江貴文氏と予防医療普及協会による著書『金を使うならカラダに使え。老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方』は、私たちが今日から実践できる具体的な知識や習慣、そして考え方を教えてくれます。
精密検査で病気のリスクを早期発見
健康診断の落とし穴と自費検査のすすめ
「自覚症状がないから大丈夫」と過信していませんか? 実は、多くの病気は静かに進行し、自覚症状が出た時には手遅れになることも少なくありません。
健康診断や精密検査を受けない、先延ばしにする人は一定数いるが、軽度の段階で治療できるチャンスを逃し、みすみす進行させてしまうことになる。病魔が静かに進行する病気、たとえば糖尿病は血管がダメージを受けるから、気づいたら目が見えなくなっていたり足指が 壊死 して切断が必要になっていたり、手遅れとなる状況を招いてしまう。 自覚症状がないことは〝悪いところがない〟ことではない。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
一般的な健康診断では見落とされがちなリスクも、自費での精密検査で早期に発見・対処できる可能性があります。たとえば、大腸がんの早期発見には、便潜血検査よりも大腸内視鏡検査が有効です。
大腸がんに関しては、一般の健康診断で行われるのは便潜血検査だが、僕は自費で大腸内視鏡検査をする。腸の状態が精密にわかるし、ポリープがあればその場で切除し、がん化も防げるからだ。ほかに、食品や化学物質 50 種以上のアレルギーチェック、遺伝子の酸化度合いなど、気になることを調べられる検査は数多くある。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
運動で老化を遠ざける
筋肉量と健康寿命の関係
運動は単なるダイエットや体型維持のためだけではありません。さまざまな病気のリスクを下げ、健康寿命を延ばすために不可欠な要素です。
〈運動の健康効果の例〉 糖尿病の予防・改善、がん発症率の低下(大腸、乳、子宮、膵臓、肝臓、前立腺、肺など)、脳卒中の減少、認知症(アルツハイマー型認知症) の予防、心疾患の予防・改善、肝機能の改善、動脈硬化の改善、膵臓機能の改善、免疫機能の 亢進、血圧の低下、筋肉の増大、骨密度の増大、 鬱・不安の抑制など。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
特に、筋肉量は健康寿命と密接に関わっています。
人間の場合もさまざまなデータから、 全身の筋量が多く・筋力が高いほど病気にかかりにくく、長く生きる傾向にあることがわかっている。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
30代からの筋量維持と効率的な筋トレ
筋肉量は30代から低下し始めると言われています。
「筋量は 30 代から低下 しますから、 40 ~ 50 代の方は日常に運動を取り入れて筋量を維持することが大切です。座りっぱなしなど、不活動時間を減らすことも意識したいですね」と藤井教授。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
効率的に筋肉を増やすためには、ウエイトトレーニングと適切な栄養摂取が重要です。
筋肉のタンパク質合成を高めるアミノ酸を同時に摂ると効率がいい と思います」(藤井教授)
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
目と耳の健康維持
白内障と最新の眼科治療
加齢とともに進行する白内障は、視界のQuality of Lifeを大きく低下させます。
眼の角膜の後ろにある水晶体は、もともとは透明で光をよく通すが、 加齢に伴い中身のタンパク質が変性し白く濁っていくこと で白内障にも進行する。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
しかし、近年は白内障だけでなく、近視や老眼も同時に矯正できる**多焦点ICL(Implantable Contact Lens)**といった新しい治療法が登場しています。
新しいのは ICL(Implantable Contact Lens)、つまり眼内に挿入する眼内コンタクトレンズの遠近両用版。レーシックで近視矯正をした後でもできる治療法で、近視、乱視、遠視、そして老眼まで矯正でき、さらに〝遠近両用〟よりも進化した、 遠方から近方までなだらかに焦点が合う多焦点レンズ も広がり始めているそうだ。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
これらの治療は、失明のリスクが極めて低いとされています。
「たとえばICLは世界で 20 年以上行われている治療法で、症例は積算200万症例以上。そのなかで、 失明したという報告は国内外で1例もありません。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
30代から始まる難聴と補聴器の活用
難聴は高齢者だけの問題ではありません。
聴力の低下は 30 代から始まる そうだ。高い周波数から聞き取りにくくなり、 両耳が左右対称に、同じように進行 する。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
日本では補聴器の利用率が低く、満足度も低い傾向にあります。
補聴器の利用が望ましい難聴者の 14%しか使っていない というデータがある」と言う。その、少ない補聴器利用者のうち、購入時に耳鼻咽喉科を受診した人は 42%。そして、 補聴器使用者に対し日本と海外で実施した調査では、日本の満足度が際立って低い。2018年の調査によると、 イギリス、フランス、ドイツは 74 ~ 82%の満足度なのに対し、日本は 僅か 38% という結果だったそうだ。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
これは、補聴器購入時の適切な**調整や訓練(リハビリテーション)**が不足していることが大きな要因とされています。
補聴器で快適に聞こえるようになるためには、その人に合った 調整や訓練(リハビリテーション) が必要 ですが、そういう正確な情報がないままに販売されているのが現状です」(小川医師)
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
口腔ケアと脳の健康
完璧な歯磨きの難しさとプロケアの重要性
日々の歯磨きに自信があっても、実は磨き残しがあることが多いようです。
完璧に磨けていた人はゼロ だったそうだ。「セルフの歯磨きだけで完璧に汚れを取るのはほぼ不可能」だと石川院長は断言する。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
歯ブラシの選び方よりも、磨き方が重要であり、歯間ブラシの活用も推奨されています。
歯ブラシに凝るより、磨き方が肝心 だなと。この点は、石川院長も賛同してくれている。歯間ブラシを初めて使うと出血して驚くことがあると思うけど、歯間ブラシで 出血すること自体、歯茎が弱っているサイン とも言える。力を入れすぎず、ブラシを動かして歯の間の歯垢を掃除することで、徐々に歯茎の状態が良くなって出血も減っていくのだ。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
認知症予防と知的好奇心・運動
認知症予防には、知的好奇心を持ち続け、運動習慣を持つことが重要です。
運動習慣があるとか、ハマっていることがあるとか、 知的好奇心が強い人は発症しにくい とされています。医学的に説明すると、 複雑な視覚刺激を処理する役割をする頭頂側頭葉の萎縮が抑制 されるからです。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
特に、運動は脳の血流を促進し、認知症のリスクを下げるとされています。
脳の萎縮や神経細胞の死滅には脳血流の減少が大きく関わる ため、運動によって 血行を促進することで認知症の発症リスクを下げ、動脈硬化も防げる そうだ。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
日常生活でできる予防医療
ピロリ菌と胃がんの関係
ピロリ菌は胃がんの主な原因の一つであり、除菌することで胃がんのリスクを減らせることが知られています。しかし、この事実はまだ一般には十分に知られていません。
ピロリ菌が胃がんのほとんどの原因だと聞いて衝撃を受けた。しかも 医者の間ではよく知られているのだという。この事実は医療界以外には全然伝わっていない。世の中に伝えなきゃいけないと思ったのだ。当時、胃がんの原因は塩分の過剰摂取だとかストレスだとか言われていたが、ピロリ菌が原因なら胃の除菌をすればいい。胃がんの発症を減らせる情報があるのに知られていないのは、 メディアの力が落ちていて、適切な報道ができていない のだろうと感じた。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
食事と栄養のヒント
リンの過剰摂取は注意が必要ですが、タンパク質を減らすと栄養不足になりやすいため、植物性タンパク質を積極的に取り入れることが推奨されています。
タンパク質を減らさずにリンを減らすには、 タンパク源を動物性食品から植物性食品に切り替える のが有効。たとえば、大豆に含まれるリンは、肉に含まれるリンよりも体内吸収率が低い。
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
誤嚥(ごえん)予防の簡単なエクササイズ
高齢になると増える誤嚥のリスクは、簡単な口のエクササイズで改善できます。
口を最大に開けて 10 秒キープするのを、1日に2~3回 行ってください。患者さんたちの感想になりますが、2週間ほど続けると、むせが減ってきたと実感するようです」(戸原教授)
引用:『金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 (幻冬舎単行本)』堀江貴文、予防医療普及協会著
まとめ
『金を使うならカラダに使え。老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方』は、私たちが健康で充実した人生を送るために、知っておくべき重要な情報が詰まった一冊です。自費での精密検査、日々の運動習慣、適切な口腔ケア、そして最新の医療情報を活用することで、老化のリスクを圧倒的に下げ、健康寿命を延ばすことが可能です。
今日からあなたも「金はカラダに使え」を実践し、未来の自分に投資してみませんか?
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