一度は手放したMagic Keyboardを再び手に入れ、11インチiPad Pro (M4)との新たな付き合い方を模索しています。その重さに悩まされながらも、iPad miniとの役割重複という課題を解決するために再導入を決意しました。この選択が私のデジタルライフにどのような変化をもたらしたのか、詳しくご紹介します。
Magic Keyboard、再び私の手元に
数ヶ月前、私は11インチiPad Pro (M4)を最大限に活かすべく、初めてMagic Keyboardを導入しました。M4チップ搭載で劇的に軽くなったiPad Proと組み合わせれば、まさに完璧なモバイルワークステーションになるだろうと期待に胸を膨らませていました。しかし、実際に使ってみると、その重さに愕然としました。
せっかくiPad Pro本体が軽くなったのに、Magic Keyboardを装着すると1kg近い重量になり、持ち運びが億劫になってしまったのです。結局、その利便性よりも携帯性の悪さが勝り、私は一度Magic Keyboardを手放す決断をしました。
iPad ProとiPad mini、用途の重複という悩み
Magic Keyboardを手放した後、しばらくは快適なiPad Proライフを送っていました。しかし、新たな問題に直面しました。私が所有しているデバイスは、12.9インチiPad Pro(動画視聴用)、11インチiPad Pro (M4)、そしてiPad mini (A17 Pro)の3台です。
この中で、11インチiPad Pro (M4)とiPad mini (A17 Pro)の用途が完全に重複してしまっていたのです。
どちらも軽量で持ち運びやすく、気軽にウェブブラウジングをしたり、ゲームを楽しんだりするのに最適です。しかし、その手軽さゆえに、どちらを使っても同じような作業になってしまい、せっかくの11インチiPad Pro (M4)の高性能を活かしきれていないと感じていました。iPad miniはコンパクトでどこにでも持っていける手軽さが魅力ですが、やはり画面サイズや処理性能の面で限界があります。
一方、11インチiPad Pro (M4)はパワフルで美しいLiquid Retina XDRディスプレイを搭載しており、より本格的な作業もこなせるポテンシャルを秘めています。この2つのデバイスを明確に使い分けるためには、11インチiPad Pro (M4)にさらなる付加価値を与える必要があると考えました。
再びMagic Keyboardを導入した理由
そこで、一度は手放したMagic Keyboardの再導入を検討し始めました。iPad miniとの差別化を図り、11インチiPad Pro (M4)をより「仕事」や「生産性」に特化したデバイスとして位置づけるには、物理キーボードは不可欠だと判断したのです。特に長文の作成や複雑なドキュメント編集など、より高度な作業を行う際には、ソフトウェアキーボードだけでは効率が悪いと感じていました。
今回も前回同様、中古品で状態の良いものを探しました。幸いなことに、新品の約半額でUSキーボード版のMagic KeyboardをGETすることができました。USキーボードは、日本語キーボードに比べてキー配列がシンプルで、プログラマーや英文入力が多いユーザーには特に人気があります。
やはり重い、それでも「使い分け」で解決
M4 iPad Pro + Magic Keyboardの重量
新しいMagic Keyboardが届き、早速11インチiPad Pro (M4)に装着して重さを量ってみました。結果は、保護フィルムなども含めて1,060g。
やはり1kgを超えてしまいます。これは、一般的なノートパソコンと比べても決して軽いとは言えない重さです。比較のために、私が所有しているM2チップ搭載のMacBook Air(保護フィルム込み)の重量も量ってみたところ、1,361gでした。
MacBook Airよりは軽いものの、iPad Pro単体の圧倒的な軽さを考えると、やはりMagic Keyboardの存在は無視できないと感じました。
この重さをどう克服するか、それが今回の再導入における最大の課題でした。前回手放した理由もまさにこの「重さ」にあったため、同じ過ちを繰り返さないための対策を講じる必要がありました。
「分離型」スタイルでMagic Keyboardを活用
一度手放した経験から得た最大の教訓は、「常にMagic Keyboardと一体で使う」という固定観念を捨てることでした。そこで、今回は**「Magic Keyboardは据え置き、必要な時に装着する」**というスタイルを試すことにしました。
具体的には、
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キーボードでのタイピングや本格的な作業を行う際:Magic Keyboardを装着して、ノートパソコンのように使う。
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ウェブブラウジング、動画視聴、読書、手書きメモなど、キーボードが不要な場合:Magic KeyboardからiPad Proを取り外し、本体の軽さを活かしてタブレットとして使う。
この使い分けにより、11インチiPad Pro (M4)の「軽さ」とMagic Keyboardの「生産性」という、それぞれの利点を最大限に引き出すことができるようになりました。
例えば、カフェで集中してブログ記事を書くときはMagic Keyboardを装着し、自宅でソファに座ってリラックスして動画を観るときはiPad Proを単体で使う、といった具合です。この柔軟な使い方が、私のワークフローを劇的に改善してくれました。
裸での使用は避けたい:万全の保護体制
高価なデバイスを保護するための対策
11インチiPad Pro (M4)は非常に高価なデバイスです。せっかく軽さを活かしてMagic Keyboardから取り外して使うとはいえ、裸の状態で持ち運ぶのはやはり不安です。落下による損傷や、日常生活での思わぬ傷から守るためにも、万全の保護対策を講じる必要があります。
私の場合は、以下の3つのアイテムを併用しています。
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ガラスフィルム:ディスプレイを傷や衝撃から守るために、高品質なガラスフィルムを貼っています。これにより、万が一の落下時にもディスプレイが割れるリスクを軽減できます。また、指紋がつきにくい加工が施されているものを選べば、快適な操作性を維持できます。
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背面フィルム:iPad Proの背面はアルミニウム製で、意外と傷がつきやすいものです。特にMagic Keyboardから取り外して単体で使う際、机の上などに置くときに細かな傷がつくのを防ぐため、背面保護フィルムを貼っています。これにより、本体の美しさを長く保つことができます。
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Magic Keyboard対応カバー:これは非常に重要なアイテムです。Magic Keyboardから取り外したiPad Proを保護しつつ、Magic Keyboardに装着する際にも干渉しないように設計された薄型のカバーを選んでいます。これにより、iPad Proを単体で使うときに安心して持ち運べるだけでなく、Magic Keyboardへのスムーズな着脱も可能です。私が選んだカバーは、Apple Pencilの収納もできるタイプで、さらに利便性が向上しました。
これらの保護対策を施すことで、11インチiPad Pro (M4)を安心して様々なシーンで使えるようになりました。特にMagic Keyboardから取り外して持ち運ぶ際の心理的な負担が大幅に軽減されたのは大きなメリットです。
Magic Keyboard再導入で得られた「最適なバランス」
今回のMagic Keyboard再導入は、私のデジタルデバイスとの向き合い方に大きな変化をもたらしました。以前は「Magic Keyboardは重いからいらない」と決めつけていましたが、その使い方を工夫することで、11インチiPad Pro (M4)の可能性を最大限に引き出すことができたと感じています。
デバイスごとの役割分担の明確化
Magic Keyboardを再導入したことで、私が所有する3台のiPadの役割分担がより明確になりました。
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12.9インチiPad Pro:自宅での動画視聴専用。大画面で迫力ある映像体験を楽しむことができます。2018年モデルながら、動画視聴に不満はありません。
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11インチiPad Pro (M4) + Magic Keyboard:外出先でのブログ執筆、資料作成などの「生産性」を重視した作業に特化。Magic Keyboardを装着すればノートパソコンのように使いこなせ、外せば高機能なタブレットとして活用できます。
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iPad mini (A17 Pro):通勤中やちょっとした調べ物、電子書籍を読む際など、とにかく「携帯性」と「手軽さ」を重視する場面で活躍。片手で持てるコンパクトさは、他のiPadにはない魅力です。
このように、それぞれのiPadが持つ強みを活かし、目的に応じて使い分けることで、デジタルライフがより快適で効率的なものになりました。
M4 iPad Proの真価を引き出す
11インチiPad Pro (M4)は、その薄さ、軽さ、そしてM4チップの驚異的な性能により、まさに次世代のポータブルデバイスと呼ぶにふさわしい製品です。しかし、その真価を発揮するためには、適切なアクセサリーとの組み合わせが不可欠だと改めて感じました。Magic Keyboardは、その「重さ」というデメリットを考慮しても、11インチiPad Pro (M4)を「タブレット」から「本格的な作業ツール」へと昇華させるための重要なキーアイテムです。
もちろん、Magic Keyboard以外にも様々なキーボードやアクセサリーが存在します。自分の使い方や重視する点に応じて、最適な組み合わせを見つけることが大切です。私のように「一度手放したけど、やっぱり必要だった」という方もいらっしゃるかもしれません。
今後の展望と読者への問いかけ
今回の経験を通じて、私はデバイスとの付き合い方について深く考える機会を得ました。単に「高性能だから」「軽いから」という理由だけでなく、自分のライフスタイルやワークフローにどのようにフィットするのか、そしてどのようにすればそのデバイスのポテンシャルを最大限に引き出せるのか。そうした視点を持つことの重要性を改めて認識しました。
11インチiPad Pro (M4)とMagic Keyboardの組み合わせは、私にとって最適なバランスを見つけられた一つの成功例です。これからも、この組み合わせを最大限に活用し、より効率的で快適なデジタルライフを送っていきたいと思います。
もし、あなたも複数のiPadをお持ちで用途の重複に悩んでいたり、Magic Keyboardの購入を迷っていたりするなら、私の経験が何かの参考になれば幸いです。
あなたは普段、iPadをどのように活用していますか? また、Magic Keyboardの「重さ」について、どのようなお考えをお持ちでしょうか? ぜひコメントで教えてください!
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