普段何気なく飲んでいるその一杯が、実はあなたのパフォーマンスを左右しているかもしれません。ビジネスで成果を出す一流の人々は、なぜ飲み物にまでこだわるのでしょうか。それは、飲み物が単なる水分補給ではなく、身体のパフォーマンスを最大限に引き出すための重要なツールだと知っているからです。
本書『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』では、清涼飲料水に含まれる異性化糖の危険性や、特定の成分が身体に与える影響について、医学的な観点から詳しく解説されています。ここでは、本書の内容を参考に、私たちが普段から意識すべき飲み物選びのポイントをご紹介します。
毎日飲む「いつもの一杯」を見直す
私たちは毎日、驚くほどの量の清涼飲料水を飲んでいます。2021年度の販売総量を人口で割ると、1人あたり年間176L、500mlペットボトルに換算して毎日約1本飲んでいる計算になります。しかし、毎日同じ種類の飲み物を飲み続けることは、身体へのリスクを増やすことにつながります。
「一般的に食べ物や飲み物は同じものを連続で摂取するよりも、多種類のものを間隔を空けて摂取するほうが体へのリスクは少なくなります。つまり、バラエティーに富んだ、さまざまな飲み物を飲むべきなのです。」
引用:『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』田中越郎著
コーヒーブレイクやサンタクロースの赤い服は、実は企業のマーケティング戦略から生まれた文化であり、医学的な根拠があるわけではありません。
カフェインを多く含むエナジードリンクも、勝負の時だけに飲むべきであり、毎日飲むものではありません。特に、他の成分と一緒になると悪影響が増す可能性もあるため、注意が必要です。
清涼飲料水に含まれる危険な糖分
ペットボトル入りの甘い飲み物の多くには、異性化糖という安価な糖分が含まれています。これは、ブドウ糖と果糖を混ぜ合わせたもので、特に果糖は肥満を引き起こしやすいという特徴があります。
「果糖はインスリンの分泌も促進しません。果糖の代謝はエネルギー需要とは無関係に進むので肥満を起こしやすいという特徴があります。」
引用:『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』田中越郎著
異性化糖は、健康の敵だと著者は述べています。特に、コーラなどの強い酸性飲料は、歯を溶かす原因にもなるため、飲んだ後は口をゆすぐなどのケアが推奨されています。
健康を維持するための賢い飲み物選び
では、どのような飲み物を選べば良いのでしょうか?
水分補給は水が基本
通常の活動であれば、水だけで十分な水分補給が可能です。
「一般的なビジネスパーソンの外回りやスポーツジム内での運動程度なら、発汗量は大したことがないのでナトリウム補給は不要です。つまり、大量の汗をかかない限り、水だけ補給すれば十分だということです。」
引用:『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』田中越郎著
尿路結石予防にはほうじ茶や牛乳
尿路結石が気になる人は、ほうじ茶や牛乳を飲むことが推奨されています。紅茶やコーヒーに牛乳を入れるのも効果的です。
「お茶はほうじ茶を飲むようにする」 「紅茶やコーヒーには牛乳を入れて飲む」 「コーラはなるべく飲まないようにする」
引用:『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』田中越郎著
筋肉をつけたいならプロテインよりも…
筋肉をつけたい場合、プロテイン飲料も選択肢ですが、コスパを考えると牛乳や納豆、卵の白身がおすすめです。
「牛乳は500ml約150円で19g、鶏卵2個約50円で全卵15g(卵白だけなら9g)。納豆2パック約70円で15gです。」
引用:『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』田中越郎著
風邪の引きはじめには葛根湯ドリンク
風邪の引き始めには、葛根湯ドリンクが効果的だとされています。
「ひき始めなら葛根湯ドリンク、もしくは葛根湯顆粒をお湯に溶いて飲む」
引用:『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』田中越郎著
私たちの身体は食べたもの、飲んだものでできています。一流が飲み物にこだわるのは、自分の身体を最高の状態に保つためです。何気ない日常の一杯を見直すことが、パフォーマンスの向上につながる第一歩かもしれません。
あなたの健康とパフォーマンスを向上させるために、今日から飲み物選びを意識してみてはいかがでしょうか?
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