現代社会を生きる私たちは、無意識のうちに体に大きな負担をかけています。その最たるものが「食いしばり」です。「自分は大丈夫」と思っている人ほど、実は深刻な状況かもしれません。
今回は、吉野敏明氏の著書から、なぜ口を10秒開けるだけで体調が改善するのか、その驚きのメカニズムをご紹介します。
あなたも既にしている?「食いしばり」の真実
多くの人は、食いしばりを「強く噛み締めること」だと思い込んでいます。しかし、医学的な視点では、上下の歯が触れているだけで既にそれは「食いしばり」なのです。
正常な口の状態とは、上唇と下唇が接触していても、上の歯と下の歯が接触しておらず、2~3mmの隙間がある状態です。
引用:『健康でいたいなら10秒間口を開けなさい』吉野 敏明著
特に電車内での移動中や、スマホを見ている時間は要注意です。頭を少し傾けるだけで、首には12kgもの負担がかかり、その重さを支えるために無意識に歯を噛み締めてしまうからです。
なぜ食いしばると「全身」が痛むのか
肩こりや頭痛、さらには腰痛まで、一見関係なさそうな不調の多くが「口元」から始まっています。
なぜ、食いしばると肩がこるのか? 下あごにぶらさがっている舌骨の下には舌骨下筋群がある。舌骨下筋群は肩甲骨につながっている。そのため、食いしばりにより肩こりが発生する。
引用:『健康でいたいなら10秒間口を開けなさい』吉野 敏明著
さらに驚くべきは、その影響が腰や味覚にまで及ぶことです。食いしばりによって顎の関節が圧迫されると、神経を介して難聴やめまい、味覚障害、さらには体の歪みによる腰痛まで引き起こされる「雪崩式」の不調を招くのです。
脳内麻薬「βエンドルフィン」の罠
なぜ私たちは、体に悪いとわかっていても食いしばってしまうのでしょうか。それは、脳がストレスを回避するために「報酬」を出しているからです。
人間の脳は食いしばりをすることによって、βエンドルフィンという脳内麻薬を分泌します。これは、文字通り麻薬のような物質なので、多幸感をもたらします。人間はそれによって、無意識のうちにストレスを回避しているのです。
引用:『健康でいたいなら10秒間口を開けなさい』吉野 敏明著
この「一時的な楽さ」を求めて脳が食いしばりを習慣化してしまうことが、現代人の「未病(病気になる一歩手前)」の状態を作り出しているのです。
今すぐできる!健康を取り戻す「10秒習慣」
病気として診断される前に、自分の体は自分で守らなければなりません。そのための最も簡単で効果的な方法が、タイトルにもある「10秒間口を開けること」です。
10 秒、口を開ける習慣をつけよう。 食いしばりを止め、食いしばりをしてしまったときの自覚ができ、あくびを誘発する。
引用:『健康でいたいなら10秒間口を開けなさい』吉野 敏明著
口を大きく開けることは、過緊張になった筋肉をストレッチし、脳に酸素を送り込むことにつながります。スマホを置いたとき、パソコン作業の合間など、意識的に「安静空隙(歯を接触させない隙間)」を作るだけで、あなたの体は確実に変わり始めます。
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