「自分を変えたいのに、どうしても続かない」「いつも三日坊主で終わってしまう」……。そんな悩みを抱えている人は少なくありません。
多くの人は、自分を変えるために「意志の力」を頼りにしようとします。しかし、心理学者のベンジャミン・ハーディ氏は、著書『FULL POWER』の中で、個人の意志力よりも「環境」こそが人間を形作る決定的な要因であると説いています。
今回は、本書から「自分を変えるための具体的な戦略」をご紹介します。
1. なぜ、あなたの決意は揺らいでしまうのか?|変化を阻む4つの要因
変わりたいと思っても行動が伴わない時、私たちの内側では何が起きているのでしょうか。著者は、目標達成を阻む要因として以下のポイントを指摘しています。
・「自分が本当に何を求めているか」わかっていない。そのため心の中に葛藤が存在する
・「目標に対する欲求」(「なぜ」という動機)がそこまで強くない ・「自分自身」と「自分の目標」に投資できていない
・「目標に相反する環境」にいる
引用:『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』ベンジャミン・ハーディ著
まずは自分の意志を疑うことから始めましょう。どれだけ強い決意を持っていても、環境が目標と逆を向いていれば、人間は無意識に楽な方へと流されてしまうのです。
2. 決意を「本物」に変える5つのステップ|自分を追い込む仕組み作り
目標を単なる「願望」で終わらせないためには、自分を追い込み、逃げ道を塞ぐ「コミットメント」が必要です。
目標の実現に向けて自分の決意にコミットするということは、こういうことだ。
・事前に「投資」する
・「公言」する
・「期限」を設定する
・「フィードバックをもらえる仕組み」や、「自分が責任を負える仕組み」をいくつか作る
・「自分の決意に反するもの」はすべて環境から取り除くか変更する
引用:『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』ベンジャミン・ハーディ著
特筆すべきは「投資」と「環境の排除」です。お金や時間を先に投じることで、心理的な「後戻りできない状態」を作ります。また、誘惑となるものを物理的に排除することが、意志力を使わずに済む唯一の方法です。
3. 私たちは「状況」によって作られる|環境が定義するあなたの価値
「自分はこういう人間だ」というセルフイメージすら、実は置かれた状況によって左右されています。
・自分に何ができるかは、意志力ではなく「状況」による
・あらゆる環境には「ルール」がある
・あらゆる環境には「上限」がある
・人の価値観は絶対的ではなく「相対的」
・人は常に「役割」を演じている
引用:『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』ベンジャミン・ハーディ著
どんなに能力がある人でも、ルールの厳しい環境や上限の低い組織にいては、その才能を発揮できません。自分を変えたいなら、自分が演じたい「役割」にふさわしい環境へ身を投じることが最短ルートなのです。
4. 最高のパフォーマンスを生む「オン・オフ」の切り替え|成長は休息中に起こる
ひたすら努力し続けることだけが正解ではありません。成長のサイクルには「休息」が不可欠です。
成長は、ストレスを受けた後、休んでいる間に起こるもの だ。 何かに秀でるには、多大な努力を要する環境からゆっくり休める環境へと、シフトし続けている必要がある。
引用:『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』ベンジャミン・ハーディ著
全力でストレス(負荷)をかける環境と、完全にリラックスして回復する環境。この2つを明確に分けることこそが、科学的に証明された最強の戦略といえます。
自分を変えるのは「根性」ではなく「設計」
もし今、あなたが足踏みしていると感じるなら、自分の内面を見つめる前に、まずは自分の周りの環境を見直してみてください。
環境を味方につけたとき、あなたの力はフルパワーで発揮されるはずです。
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