あなたは「話し方」や「伝え方」で悩んだことはありませんか？実は、場面に応じて話し方を変えることで、仕事も人間関係も驚くほどうまく回り始めることが、多くの研究で明らかになっています。
この記事では、メンタリストDaiGoさんの著書『超トーク力 心を操る話し方の科学』から、明日から実践できる話し方の科学的なテクニックをいくつかご紹介します。これらの知識を新しく取り入れることで、あなたの抱えている問題が解決されると信じてみましょう。
雑談の驚くべき効果
「たかが雑談」と侮ってはいけません。実は、雑談には人間関係を良好にし、仕事の評価を高める驚くべき効果があります。
雑談がもたらすメリット
カナダのウィンザー大学の研究では、オフィスでウォーターサーバーの周りで雑談する人としない人を比較したところ、雑談をする人の方が、職場で好感度が高く、能力評価も高くなる傾向が見られました。さらに、重要なプロジェクトのメンバーに選ばれやすくなったり、困ったときに助けが得やすくなったりすることも判明しました。
この研究では、挨拶から始まる ちょっとした雑談が仕事をしていく上で大きなメリットをもたらしている 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
雑談の主な目的は、「相手といい雰囲気のやりとりができた」「お互いに似たところもあって打ち解けた」「話していて気分がよかった」という印象を相手に残すことです。これができれば、雑談は大成功と言えるでしょう。
良い関係を築くための接触頻度
人間関係を深めるには、定期的な接触が欠かせません。研究によると、
分岐点は、 15 日に１回 でした。最低でも 15 日に１回のペースで接触しないと好意は薄れていき、逆にそれ以上の頻度でコンタクトを取っていると好意が増していったのです。 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
お互いに「この人と会いたい」「一緒にいたい」と思い、積極的に共に過ごした時間が２００時間を超えると、心を許し合える関係が結ばれることもわかっています。 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
会話をスムーズにするテクニック
雑談を効果的に行うためには、いくつかのポイントがあります。
相手から話を引き出す質問術
相手に気持ちよく話してもらうためには、良い問いかけが重要です。
まずはいい問いかけで話し相手からネタを引き出し、相手のペースで話してもらうのが一番です。話を受け、「教えてください」のスタンスで聞き返せば、雑談も日常会話もスムーズに回っていきます。 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
具体的には、以下の2つの質問を試してみましょう。
最近の出来事について尋ねる（ポジティブなものでも、ネガティブなものでもかまいません） 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
その出来事によって、どんな感情になったかを尋ねる 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
黄金比と間
会話のテンポも重要です。
「聞く・話す」の割合は「６対４」。 １つの話は 30 秒以内。話し始めは１秒「間」を置く。 この３つを心がけて話せば、雑談はスムーズに進み、 相手にいい印象も残せる。 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
相手目線で話す
相手に響く話し方をするためには、相手の興味関心に焦点を当てることが大切です。
相手が聞きたいのは「その新商品を使ったとき、自分たちにどんなメリットがあるのか」であって、商品の説明ではありません。 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
相手が話している内容の中で「相手が一番興味、関心のある部分はどこなのだろう？」と相手目線で探すことが大切 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
不要なアドバイスは避ける
良かれと思ってするアドバイスが、かえって相手を不快にさせることもあります。
勝手なアドバイスは、話し相手をモヤっとさせるだけです。 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
自分の心を整える
会話の質を高めるには、自分の心の状態も重要です。
不安を乗り越えるインナースピーチ観察
不安があることで自分の心の声、インナースピーチに耳を傾けすぎてしまい、目の前の話し相手に集中できなくなり、悪印象を与えてしまう。 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
ネガティブな言葉、捉え方を無理矢理にでもポジティブな方向に変えることが、自己批判的なインナースピーチの影響を減らす練習になる 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
例えば、以下のような習慣を取り入れてみましょう。
毎朝、「今日は楽しい行動を選ぶように心がけよう」と自分に言い聞かせる 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
何かつらいことがあったときは、深呼吸をする 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
印象を左右する話し方
伝えたいことを効果的にアピールするためには、話し方も意識しましょう。
特に相手に伝えたいこと、あなたがアピールしたいポイントについては、１つ１つの言葉をゆっくりはっきりと、低い声で発話しましょう。 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
共感を生む脳の働き
相手の話を聞きながら、その人と同じ立場にいる自分を想像すると、脳に面白い現象が起こります。2006年のシカゴ大学の論文によると、
なんと、 あなたの脳と相手の脳の同じ部位が活性化する のです。 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
苦手意識を克服する「空席エクササイズ」
人との会話が苦手な方には、「空席エクササイズ」が有効です。
空席エクササイズを繰り返すと、苦手な人との会話に慣れが生じ、苦手意識を薄れさせることができます。 また、そもそも知らない人と会話するのが苦手……という人は、初対面の相手とのコミュニケーションを空席エクササイズしてみましょう。 引用:『超トーク力 心を操る話し方の科学』メンタリストDaiGo著
今回ご紹介したテクニックは、どれもすぐに実践できるものばかりです。ぜひ今日から試して、あなたの人間関係をより豊かにしていきましょう。
これらの話し方の科学を試してみたいと思いましたか？
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