iPhoneのバッテリーはとにかく持たせたほうが良い!という低電力推奨派の筆者ですが、肝心の低電力でどのくらいパフォーマンスが低下するのかをなんとなくしか分かっていませんでした。
iPhoneにもベンチマークアプリがあるということを知り、実際に検証してみました。
新型のiPhoneがリリースされるとよくベンチマークを目にしますが、低電力モードでベンチマークをしているのはあまり見ないため興味津々でした。
結果、CPUが約50〜60%、GPUが約43%低下しました。
Macの結果がCPUは約44〜45%、GPUは約26〜35%低下だったので大体同じになりました。
検証の詳細を解説します。
iPhone 15 ProでGeekbench 6を使って検証
以前Macの検証にも使用したGeekbenchで検証していきます。
CPU
低電力でSingle-Coreが1165、Multi-Coreが3864。
通常でSingle-Coreが2979、Multi-Coreが7549。
低電力にすることでSingle-Coreが約61%、Multi-Coreが約49%低下する結果でした。
GPU
低電力でMetalが15880。
通常でMetalが27463。
低電力にすることでMetalが約43%低下する結果でした。
低電力モードのおさらい
CPUとGPU以外にも低電力モードで制限されることがあります。
たくさんあるので主要な項目をおさらいます。
①画面の自動ロック
iPhoneの画面がスリープになるまでの時間が30秒に制限されます。
普段画面ロックを1分以上に設定している場合、初めのうちはスリープになるのが速い!と感じるかもしれません。
しかし使っていると慣れてくるので大丈夫です。
バッテリーを長持ちさせるにはディスプレイの点灯時間を減らすことも大事になってきます。
本当に必要なここぞという場面で低電力モードを解除してパフォーマンスを発揮できるようにしておきましょう。
②リフレッシュレート
ProMotion ディスプレイが搭載されているiPhoneを対象にリフレッシュレートが最大60Hzに制限されます。
リフレッシュレートは画面のなめらかさに影響するもので、よく言われるのがSafariなどのWebブラウザでのスクロール時にヌルヌル動くかどうかというところです。
ProMotion ディスプレイはiPhone 13 Pro以降のProとPro Maxの機種が対象なのでそれ以外の機種の方は気にしなくてOKです。
③メールの取得
低電力モードではデフォルトのメールが自動受信しなくなります。
それは困る!と思うかもしれませんが安心してください。使っているメールアドレスにもよりますがGmailであれば低電力モードでもちゃんと受信します。
さらに近頃であればメールよりもLINEやSNSのDMをメインの連絡手段にしている、という方もいっらっしゃると思います。
それらも低電力モードであってもしっかり受信するので問題なしです。
低電力モードで気になったこと
iPhoneのKindleアプリでよく読書をするのですが、低電力モードだと明らかにKindle本が開くスピードが違います。
アプリを開いてから本の文章、文字が表示されるまではっきりとしたタイムラグがあり、少々ストレスです。
それ以降のページ送りなどは支障ないので一番初めのアプリを開く時だけが気にならなければ問題なく使えます。
低電力モードの特性を知った上で使おう
iPhone 15 Proを低電力モードにするとCPUが約50〜60%、GPUが約43%低下することが分かりました。
他にも低電力モードにすると主に画面ロックが30秒、リフレッシュレートが60Hz、メールの自動取得が制限されます。
自動ロックに関しては慣れが必要ですが、リフレッシュレートは機種が限られていますしメールはGmailやLINEなどを使えば問題ありません。
これらの特性を知った上で低電力モードを使えば解除したときにiPhoneのパフォーマンスを存分に発揮させられますしひとつひとつの機能のありがたみも感じられるというものです。
ぜひiPhoneで低電力モードを使ってみましょう!
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