iPhoneのシャッター音はなぜ消せないのか?

iPhone

みなさん、iPhoneのカメラを使っていて、こんな経験ありませんか?

  • 道端で可愛い猫を見つけて撮ろうとしたら、大きなシャッター音が出て逃げてしまった。
  • 静かな美術館で素敵な絵画を撮影したら、そのシャッター音で周りの人の視線が一気に集まった。
  • 友達の自然な表情を撮りたかったのに、シャッター音で気づかれてしまった。

そう、iPhoneユーザーなら誰もが一度は悩んだことがあるはず。

「なぜiPhoneのシャッター音は消せないの?」

今回は、この永遠の疑問に、私たちユーザーの目線からお答えしていきます!

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そもそも、なぜ消せないの?

実は、これには大きな理由があるんです。

日本の”お約束”

日本では、携帯電話会社やスマホメーカーの間で「シャッター音は必ず鳴らそうね」という”お約束”があります。

法律ではないのですが、業界で決めたルールみたいなものです。

Appleもこの”お約束”を守っているんです。

そのため、日本で売られているiPhoneは、シャッター音が消せないようになっています。

でも、なぜそんな”お約束”があるの?

一言で言えば、「みんなを守るため」です。

盗撮防止

残念ながら、電車や公共の場所で盗撮をする人がいます。

駅やショッピングモールのエスカレーターにも盗撮を注意喚起をするポスターが貼ってあり被害があることがわかります。

スマホのシャッター音があれば、「今、誰かが写真を撮ったぞ」とわかりますよね。

プライバシー保護

これも盗撮に近いですが「知らないうちに写真を撮られたくない」という人の気持ちを守ります。

知り合いとはいえ勝手に写真を撮られるのが嫌な人もいるためシャッター音があるとそれを防止できます。

マナー維持

日本人は、周りに迷惑をかけないように気をつける人が多いです。

シャッター音は「今、写真撮ってますよ」という一種のお知らせにもなっています。

飲食店でシャッター音がしても「ああ、料理を撮っているんだな」と周囲に認知させられます。

じゃあ、他の国はどうなの?

国によって、状況はいろいろです。

  • 韓国:日本と同じく、シャッター音が消せない
  • 香港:シャッター音が消せます。サイレントモードにする必要あり

つまり、日本と韓国が規制によりシャッター音が消せなくなっています。

インバウンドの方が観光地でiPhoneで写真撮影しているのをたびたび見かけますが、まったくシャッター音がしていません。

おそらくアメリカやヨーロッパのiPhoneもシャッター音が消せると考えられます。

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ユーザーとしてどう対処すればいいの?

「わかったけど、やっぱりシャッター音を消したい!」って思いますよね。

完全には消せませんが、こんな工夫ができます。

Live Photos を使う

動画から好きな瞬間を切り取れます。「ポコッ」とやや小さなシャッター音がしますが比較的静かに撮影できます。

ビデオ撮影を使う

ビデオ撮影中に録画ボタンの右に出てくる白いシャッターボタンを押すことでほぼ無音で撮影することができます。

しかしビデオ撮影開始と終わりには、やはり音が鳴ります。

画質は落ちる

さらにビデオ撮影中の写真は高画質で撮ることができません。

実際に同じものを撮り比べてみました。

iPhoneの純正カメラアプリのRAW最大の写真とビデオ撮影中の写真を比較すると解像度がだいたい3分の1から半分くらいに。

iPhone 15 Proの48MPカメラを使ったため容量は42倍も差が出ました。

マナーカメラアプリを使う

App Storeにある一部のカメラアプリは、マナーカメラアプリなるものがあります。

シャッター音がしないアプリもあり美術館やレストランなど静かな空間での撮影に向いています。

しかし、これには注意点があります。

どうやら前述したビデオ撮影中に写真を撮る技術を使っているようで画質はそこまでよくありません。

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将来はどうなるの?

技術はどんどん進歩しています。

将来的には、こんな解決策も考えられます。

  • AIがカメラの使い方を判断して、適切に音を鳴らす
  • 盗撮を防ぐ新しい技術の登場
  • 法律や”お約束”の見直し

それまでは現状のルールを守りながら、上手にiPhoneカメラを使っていく必要がありそうです。

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賢く、楽しく、思いやりを持って撮ろう!

結局のところ、シャッター音が消せないのは「みんなで気持ちよく暮らすため」です。

私たち日本のiPhoneユーザーは、この制限を理解しつつ、前向きに対応していくことが大切です。

同時に、周りの人のプライバシーを尊重し、思いやりを持って撮影することも忘れずに。

シャッター音はちょっと面倒かもしれません。

でも、これからも素敵な写真をたくさん撮って、楽しい思い出を作っていきましょう!

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