「幸せな人」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?
毎日が特別で、きらきらと輝いている人でしょうか。実は、多くの成功者へのインタビューを重ねて見えてきたのは、幸せな人とそうでない人の間に、大きな違いはほとんどないということでした。
では、一体何が違うのか?それは、たったひとつ。
彼らが「1日の中に最高のひとときを意図的に作っている」ということです。そして、その時間は平均すると、わずか2時間だったのです。
毎日が充実する「最高の2時間」とは
私たちは、未来に楽しい予定があると、その日を心待ちにして、普段の時間が充実したものに変わる経験をしたことがあるはずです。
たとえば、夜に大好きな恋人との食事の予定があれば、朝から気分が弾み、仕事の効率も上がります。たった2時間の食事のために、その日の朝も、通勤時間も、勤務時間も、すべてが輝き出すのです。
多くの人が「時間に追われている」と感じたり、時間を無駄にしたと感じたりするのは、この「最高のひととき」を設定していないからです。
引用:『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』今井 孝著
どんな感情を得たいかを知る
では、その「最高のひととき」をどうやって見つければいいのでしょうか?
大切なのは、「自分がどんな感情を得たいのか」を知ることです。私たちは何かを達成しようとするとき、結果そのものではなく、そこから得られる感情を求めて頑張っています。
「仕事でいい結果を出しても、感情的に苦しいだけなら、誰も継続してがんばれません。つまり、どんな目標を立てても、最終目的はその感情を得ることなのです。」
引用:『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』今井 孝著
自分が何に喜びを感じ、幸せだと思うのか。まずはその感情の源を見つけることが、充実した毎日への第一歩です。
幸せを遠ざける5つの罠
現代の私たちが、自分の幸せを理解できずにいるのには、5つの原因があると言います。
-
安心を求めすぎる
-
お金がないと何もできないと思っている
-
「やりたいこと」が大事すぎて温存している
-
たくさんやったほうが充実すると思っている
-
他人の目を気にしすぎている
これらに心当たりがあるなら、要注意です。例えば、「やりたいこと」を温存していると、結局やらないまま時間が過ぎてしまいがちです。
ストレスをなくして「最高の2時間」を作る
充実した時間を作るためには、まず無駄なストレスをなくすことが有効です。
「やらなくてもいいこと」を思い切ってやめてみましょう。
著者は、たった10分でも大きなストレスだった「靴磨き」や、寒い中での「灯油の買い出し」を、サービスを利用することで手放しました。
これらの小さなストレスから解放されるだけで、心に大きな余裕が生まれます。
また、どうしてもやらなければならないけど、気が進まない作業は「ながら作業」がおすすめです。例えば、溜まったレシートの経費精算を、好きなオンライン動画を観ながらやってみる。すると、ストレスなく両方が進みます。
引用:『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』今井 孝著
小さな積み重ねが大きな結果を生む
幸せな人生は、特別な出来事だけで作られるわけではありません。小さな努力の積み重ねが、大きな成果につながることもあります。
著者は、20年以上、毎日たった30分ほどのメルマガを書き続けたことが、10冊以上のビジネス書の出版や、1000人規模の講演会につながったと言います。
引用:『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』今井 孝著
電車の中などのスキマ時間もうまく活用できます。著者は電車の中で電子書籍を読んで名著を読破しました。また、別の著者は電車の中で本の企画を練ったそうです。
「短いスキマ時間でも、うまく使えば大きなことができるものなのです。」
引用:『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』今井 孝著
そして、この小さな努力を続けるコツは、「コツコツ継続している自分」を自分で「すごい」「素晴らしい」と褒めてあげることです。誰かに認めてもらう必要はありません。自己満足でいいのです。
「やめる」ことは「挫折」じゃない
最後に、物事を継続するのが苦手な人もいるかもしれません。
「挫折」という言葉に、自分で自分を追い込んでいませんか?
「やめないと思っていたら、挫折はありません。いったん休憩しているだけなのに、そこに「挫折」という意味づけをわざわざする必要はないわけです。」
引用:『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』今井 孝著
完璧を求めず、また始めればいいのです。
毎日が同じことの繰り返しでも、その中に「最高のひととき」を作り、幸せをしっかり味わうことができれば、人生はより豊かになります。
まずは、今日から始められる「最高の2時間」を見つけてみませんか?
コメント