「今月もギガがピンチ!」「Wi-Fiに繋いでいるはずなのに、なぜかモバイルデータ通信量が減っている…」
iPhoneユーザーの皆さん、こんな経験はありませんか? もしかしたら、その原因はiPhoneに標準搭載されている「Wi-Fiアシスト」機能かもしれません。
便利な機能である一方、気づかないうちに大切なギガ(モバイルデータ通信量)を消費してしまう可能性があるのです。実際に私も確認したところ、なんと789MBもこの機能で消費していました!
この記事では、そんな「Wi-Fiアシスト」機能の仕組みから、オフにする具体的な設定方法、そして実際にどれくらい通信量を使っているのかを確認する方法まで、画像を使わずに分かりやすく解説します。この記事を読んで設定を見直せば、今日からすぐにギガ節約を始められます!
Wi-Fiアシストとは? その便利な機能と落とし穴
まず、「Wi-Fiアシスト」とは何かを理解しましょう。
Wi-Fiアシストとは、接続しているWi-Fiの電波が弱い、または不安定になった場合に、自動的にモバイルデータ通信(携帯キャリアの回線)に切り替えて、インターネット接続を維持しようとする機能です。
例えば、以下のような場面で役立ちます。
- Wi-Fiルーターから離れた部屋に移動したとき
- 電子レンジなど、Wi-Fiの電波に干渉するものを使っているとき
- 一時的にWi-Fiルーターの調子が悪くなったとき
- 多くの人が同時にWi-Fiに接続していて、回線が混雑しているとき
このように、Webサイトの閲覧中や動画視聴中、オンライン会議中などに通信が途切れるのを防いでくれるため、一見すると非常に便利な機能です。
しかし、この「自動切り替え」が、意図しないギガ消費の落とし穴になることがあります。
なぜオフ推奨? Wi-Fiアシストをオフにするメリット(デメリット)
Wi-Fiアシストをオフにすることには、以下のようなメリットがあります。これは裏返せば、オンにしておくことのデメリットとも言えます。
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最大のメリット:意図しないギガ消費を防げる! これが最も重要な点です。Wi-Fi環境下にいるつもりでも、少し電波が不安定になるだけで自動的にモバイルデータ通信に切り替わるため、気づかないうちに契約しているデータ容量(ギガ)をどんどん消費してしまう可能性があります。特に、月末にデータ残量が少なくなりがちな方にとっては、オフにする価値が大きいです。
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通信料金の節約につながる データ容量の上限が少ないプランを契約している場合、Wi-Fiアシストによる意図しないデータ消費が原因で、速度制限がかかったり、追加のデータ容量を購入する必要が出てきたりするかもしれません。オフにすることで、こうした予期せぬ出費を防ぐことができます。
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バッテリー消費をわずかに抑えられる可能性 Wi-Fiアシスト機能は、常にWi-Fiの接続状況を監視し、必要に応じてモバイルデータ通信に切り替える動作を行います。オフにすることで、この監視と切り替えのプロセスがなくなるため、わずかではありますがバッテリー消費の抑制につながる可能性も考えられます。
【実録】筆者も唖然!Wi-Fiアシストが消費したデータ量

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「Wi-Fiアシストでそんなにギガを使うものなの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。 実は、この記事を書いている私自身、最近スマートフォンのデータ通信量が多いことに疑問を感じていました。自宅や職場では基本的にWi-Fiに接続しているはずなのに、なぜか毎月ギガの減りが早い…。
そこで設定を確認してみたところ、衝撃の事実が判明しました。 なんと、Wi-Fiアシスト機能だけで「789MB」ものモバイルデータ通信を行っていたのです!
789MBといえば、約0.8GBに相当します。契約プランによっては、これだけで月間のデータ容量のかなりの部分を占めてしまう可能性もあります。おそらく、自宅内でWi-Fiの電波が届きにくい部屋へ移動した際や、外出先でフリーWi-Fiに接続したものの電波が不安定だった際などに、自動でモバイルデータ通信に切り替わっていたのでしょう。
この経験から、Wi-Fiアシストは便利な反面、意識せずに放置しておくと、予想以上にギガを消費してしまう可能性があることを痛感しました。
【簡単3ステップ】iPhoneでWi-Fiアシストをオフにする設定手順
設定方法は非常に簡単です。以下の手順に従って、数タップで完了します。
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「設定」アプリを開く iPhoneのホーム画面にある歯車のアイコン「設定」をタップします。
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「モバイル通信」を選択 設定項目の中から「モバイル通信」(または古いiOSバージョンでは「モバイルデータ通信」)を探してタップします。
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画面を一番下までスクロールし、「Wi-Fiアシスト」をオフにする モバイル通信の画面を一番下までスワイプ(スクロール)していくと、「Wi-Fiアシスト」という項目があります。 その右側にあるスイッチ(トグルボタン)を確認してください。
- スイッチが緑色の場合:オンになっています。 タップしてオフ(白色/灰色)に切り替えましょう。
- スイッチが白色/灰色の場合:すでにオフになっています。
これで設定は完了です。今後は、Wi-Fiの接続状況が悪くなっても、自動的にモバイルデータ通信に切り替わることはなくなります。
あなたは大丈夫? Wi-Fiアシストの通信量を確認する方法
「自分はどれくらいWi-Fiアシストでギガを使っているんだろう?」と気になった方は、オフにする前に確認してみましょう。確認方法も簡単です。
- 「設定」アプリを開き、「モバイル通信」をタップします。
- 画面を一番下までスクロールします。
- 「Wi-Fiアシスト」の項目のすぐ下に、データ通信量が表示されています。
ここに「○○ MB」や「○.○ GB」といった形で、前回の統計情報リセット時から現在までにWi-Fiアシスト機能によって使用されたモバイルデータ通信量が表示されています。(筆者の場合は、ここに「789 MB」と表示されていました)
もしこの数値が予想以上に大きい場合は、Wi-Fiアシストをオフにすることを強くおすすめします。
なお、この統計情報は手動でリセットしない限り累積されていきます。定期的に確認したい場合は、一番下にある「統計情報をリセット」をタップすることで、任意のタイミングから計測し直すことができます。(リセットすると、他のアプリの通信量もリセットされる点にご注意ください)
Wi-Fiアシストをオフにした方が良い人、そのままでも良い人
ここまでWi-Fiアシストをオフにするメリットや方法を解説してきましたが、すべての人にとってオフが最適とは限りません。
【Wi-Fiアシストをオフにすることを推奨する人】
- 毎月のデータ通信量(ギガ)が上限ギリギリになりがちな方
- 契約しているデータ容量が少ないプランの方(例: 3GBプランなど)
- 自宅や職場、よく利用する場所のWi-Fi環境が不安定になりやすい方
- とにかくギガを節約したいと考えている方
- 意図しないデータ通信による追加料金の発生を避けたい方
【Wi-Fiアシストをオンのままでも良い可能性のある人】
- データ通信量が無制限、または大容量のプランを契約している方
- 仕事などで、常に安定したインターネット接続が最優先される方
- Wi-Fiアシストによる実際のデータ消費量が非常に少ない方(確認の結果)
- Wi-Fiが不安定になった際に、手動でモバイルデータ通信に切り替えるのが面倒だと感じる方
ご自身の使い方や契約プラン、実際のデータ消費量を確認した上で、オンにするかオフにするかを判断するのが良いでしょう。
設定を見直して賢くギガ節約!
iPhoneの「Wi-Fiアシスト」機能は、Wi-Fiが不安定な時に通信を途切れさせない便利な機能ですが、その一方で、知らないうちにモバイルデータ通信量を消費してしまう「ギガ泥棒」にもなり得ます。
特に、毎月のデータ通信量が気になる方は、一度ご自身のiPhoneの設定を確認してみることを強くおすすめします。
「設定」アプリ → 「モバイル通信」 → 画面一番下の「Wi-Fiアシスト」
ここで、スイッチの状態と、その下に表示されているデータ消費量を確認しましょう。もし消費量が多ければ、スイッチをオフにするだけで、簡単にギガの節約につながります。
わずか数タップの設定変更で、毎月の通信料金やギガの心配を減らせるかもしれません。ぜひこの機会に見直してみてください!
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