🧹 人生を好転させる「掃除道」|禅僧に学ぶ実践の極意

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日々の忙しさに追われ、ついつい後回しにしてしまいがちな「掃除」。しかし、禅の教えでは、掃除は単に場所をきれいにする行為ではなく、「道」として捉えられ、私たち自身の心や生き方を整えるための重要な修練とされています。

枡野俊明氏の著書『人生を好転させる掃除道』から、人生をより良く導くための掃除の極意と、その具体的な実践方法についてご紹介します。


 

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💡 なぜ掃除が人生を好転させるのか

 

私たちは往々にして、尽きることのない欲望に振り回されがちです。枡野氏は、欲望についてこう述べています。

「人の欲望は、ヒマラヤの山を黄金で埋め尽くしても、まだ満たされない」  と。  掃除をさぼったばかりにわが身、わが人生がそんな欲望に覆われてしまうとしたら、なんと苦しく、むなしく、なげかわしいことか。毎日の掃除は、だから大切なのです。

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著

掃除を怠り、身の回りの乱れを放置することは、心の乱れにもつながり、際限のない欲望に心をかき乱される原因になり得ます。

 

心を整える「掃除道」の力

 

掃除を習慣化し「掃除力」が身につくと、外側で起きる出来事に一喜一憂することなく、物事の本質を見極められるようになります。

掃除は動じない心、強い精神を養ってくれるのです。

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著

また、部屋の乱れは心の乱れを反映していると言われます。

部屋の乱れは心の乱れ。  きちんと整えられていない部屋の住人は、十中八九、心が乱れています。   心の乱れは、掃除で整えることができます。掃除をするときに、「汚れを取る」ことに加えて「場を整える」ことを意識すればいいのです。

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著

掃除を通して「場を整える」ことを意識すれば、乱れた心も自ずと整い、それが日々の言動にも良い影響を与えてくれるのです。


 

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🧹 「汚れる前」に実践する掃除の極意

 

掃除のタイミングについて、私たちは「汚れたから仕方なくやる」と考えがちですが、これこそが本末転倒だと枡野氏は指摘します。

汚れたから掃除をするのでは本末転倒だということを。 汚れる前に、新しい汚れがわずかなうちに掃除する。それを繰り返す。これこそが「掃除の極意」なのです。

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著

汚れが軽微なうちに、毎日少しずつ取り組むことが最も効果的で、禅の教えに則った姿勢です。

 

【今日からできる実践方法】

 

毎日家の隅々まで掃除するのは難しいかもしれません。そこでおすすめなのが「習慣化」のための工夫です。

  • ルーティン化: 毎朝のルーティンとして、淡々と一心に掃除に取り組む時間を設けます。

  • 週間スケジュール: 「曜日ごとに掃除する場所を決めて、週間スケジュールを立てて取り組む」のも有効な方法です。

 

「一枚になる」:ひたすら掃除に励む

 

掃除を「道」として捉える「掃除道」では、「剣道」などと同じように、掃除と自分が一体になる修練を重ねます。禅では、何も考えずに一つのことに取り組むことを「一枚になる」と表現します。

禅では、何も考えずに、ひたすら何かと一つになって取り組むことを「一枚になる」といいます。  そして私たち禅僧は、 「掃くときはほうき一本に、拭くときは雑巾一枚になりきるかのように、誠心誠意、その場を清めることに努めなさい」  と教えられるのです。

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著

頭で考えず、ひたすら掃除に集中する時間を持つことが、動じない心、そして「悟り」の道へとつながると説かれています。

物事をなんでも理屈でとらえるのをやめて、ひたすら掃除に励む。そういう時間を持つことが、「悟り」の道へとつながるのです。

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著


 

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🎒 「身軽」になることが心を豊かにする

 

物理的な荷物が多い状態は、探す時間の無駄を生むだけでなく、心の重さにもつながります。

文具メーカーのコクヨが二〇二二年に「仕事中に探し物をしている時間」を調査したところ、「一日に一三・五分」という結果が出たそうです。  これを年間に換算すると、なんと「五四時間」です。

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著

仕事以外の時間を含めれば、この時間はさらに増えるでしょう。

 

「必要以上の荷物」は心の重荷

 

カバンの中がごちゃごちゃになる原因の一つは**「持ち物が多すぎる」**ことにあります。

「不安だから荷物が多くなるのではなく、必要以上の荷物を持ち歩いているから、気持ちが重くなるし、軽快に動くこともできないのですよ」

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著

不安だからと必要以上のものを持つのではなく、「極力身軽に移動する」ことを心がけるのが禅僧の生き方です。

足りなくなれば〝現地調達〟する。 それまでのことだといっていました。  たしかにいまの時代、多少忘れ物があっても、コンビニなどでなんでも手に入りますからね。

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著

「いまのままで十分足りている」と知ることは、心穏やかに、心豊かに生きていくために重要です。物質的な豊かさよりも、この心持ちこそが幸福感につながります。

つまり 心穏やかに、心豊かに生きていくには、「いまのままで十分足りている」と知ることが重要だ、 ということです。

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著


 

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掃除は人生を磨く実践そのもの

 

掃除は、理屈ではなく「体で覚える」もの。毎日の実践を通じて、掃除の「コツ」だけでなく、生き方につながる学びをも体得することができます。

掃除はとにかく「実践」あるのみ。毎日繰り返し、全身・全力・全速力で取り組むことを通して、ベストな方法を自分で探り出し、工夫しながら、コツをつかんでいく。同時に、生き方につながる学びも体得する――。

引用:『人生を好転させる掃除道』枡野 俊明著

日々の掃除を「やらなければならない雑事」ではなく、「心を磨き、人生を好転させるための修練」として捉え直してみませんか。


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