日常を豊かにするヒント|『フランス人は10着しか服を持たない』に学ぶ生き方

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私たちが当たり前だと思っている習慣を、見つめ直すきっかけをくれる一冊、それが『フランス人は10着しか服を持たない』です。この本から学べるのは、モノの持ち方だけではありません。食事や日々の振る舞い方、人間関係に至るまで、フランス人の洗練された生き方から、日常をより豊かにするヒントが見つかります。今回は、ハイライト部分から読み取れる、日々の暮らしに活かせる知恵をご紹介します。

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食事を大切にするフランス流の習慣

 

フランスでは、食事の時間がとても大切にされています。それは、ただ空腹を満たすためだけではなく、心を満たし、生活にメリハリをつけるための時間だからです。

食事の質を重視し、間食はほとんどしないのがフランス流です。

フランス人はほとんど間食をしないのだ──もちろん、マダム・シックの一家も例外ではなかった。ホームステイの半年間、決まった食事の時間以外に誰かが間食をしているところなど、一度も見かけなかったくらいだ。家族全員がきちんとした食習慣を守り、ちょうどいい体重をキープして、バランスのよい食生活を送っていた。

引用:『フランス人は10着しか服を持たない』 ジェニファー・L・スコット、神崎朗子著

また、食事は「食べることに意識を集中する」べきだと著者は語ります。歩きながら食べたり、他のことをしながら食事をしたりすることは、マナー違反だと考えられています。食べ物に対して敬意を払い、丁寧に扱うことで、食事の時間を特別なものにしているのです。

 

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質の良いモノを選ぶことの価値

 

この本のタイトルにもあるように、「10着しか服を持たない」という考え方は、ただ単にモノを減らすことだけを意味するものではありません。本当に良いもの、長く使えるものを選び、それを大切に使うという考え方です。

良いコートや靴、バッグなどに投資することで、手頃な価格の服と組み合わせても全体が高価に見えるようになります。

お金をかけるべきなのは、コートや靴、サングラス、ハンドバッグ、カクテルドレス、ジーンズ、時計、ジュエリーなど。こうしたアイテムは長く使えるので、何よりも質の良いものを選ぶのが重要。それに、こういうところにお金をかけておくと、手頃な価格の服と合わせても全体的に高価な感じに見える。

引用:『フランス人は10着しか服を持たない』 ジェニファー・L・スコット、神崎朗子著

質の良いものを厳選して持つことは、無駄な買い物を減らし、自分自身のスタイルを確立することにもつながります。

 

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毎日を特別にする生き方

 

フランス人の生き方には、日常のありふれた瞬間を特別なものに変えるヒントがたくさん詰まっています。

いつもいちばん良い物を使って、毎日を素敵な気分で過ごそう。持ち物も振る舞いも、最高のレベルを目指そう。そうすれば、ありふれた日常が特別になって、人生がもっと面白くなるから。

引用:『フランス人は10着しか服を持たない』 ジェニファー・L・スコット、神崎朗子著

「ちょっとそこまで」と気を抜いてだらしない格好で出かけず、いつでも素敵な自分でいることを心がける。些細なことでも心を込めて丁寧に行う。こうした意識が、日々の満足度を上げてくれるのです。

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